多値論理研究会ニュース MMV VLL MMVV VVLL MM VV VV LL No.74 2009年12月 MM VV VV LL 発行責任者: 弓仲 康史 MM VV VV LL 編 集 者: 穂積 隆広 MMMMM VVVV LLLL MMMMM VV LLLL 掲載事項 1. 新委員長挨拶 2. 新役員紹介 3. 第32回多値論理フォーラム報告 4. 第23回多値論理とその応用研究会開催案内 5. 第59回多値論理研究会委員会議事録 6. 第44回多値論理研究会年次総会議事録 7. 会計報告 8. 多値論理フォーラム優秀発表賞報告 ------------------------------------------------------------------------- 1. 新委員長挨拶 委員長就任のご挨拶 (群馬大学 弓仲 康史) 2009年9月,北海道大学にて開催された多値論理研究会総会におきまして, 2009年10月から2011年9月までの2年間,多値論理研究会委員長を拝命いたし ました.前委員長の高木先生の後任として,微力ながらこの大役を果たす所 存でございます.皆様には変わらぬご指導とご鞭撻を賜りますようお願い申 し上げます. 本研究会は,諸先輩を始め多くの方々のご尽力により,国内のみならず国 際的にも重要な多値論理研究の知の拠点として発展してまいりました.学会 の重要な役割は,異なる組織,研究分野の若手からベテランまでの会員が研 究開発について自由に議論し,人的ネットワークを構築する場の提供,およ び研究成果の社会に対する情報発信の2点と考えられます.数学・代数・ファ ジィなどの理論から最先端の半導体技術さらには医療福祉への応用に至るま で,幅広い研究分野の専門家が「多値」をキーワードとしてイノベーティブ な交流が可能な本研究会は,アットホームな雰囲気かつ学会の使命に合致し た理想的な学会運営形態と思われます. これらのよき伝統を守りつつ,時勢に柔軟に対応した活動をさらに発展さ せることもこの委員会の大きな使命であると考えております.今流行りの 「マニフェスト」として下記の2点を考えております. (1) 会員へのサービスの充実 (Webページの充実,研究会活動の蓄積,情報発信) 過去の研究会資料等の電子化を推進し,多値論理研究のコンテンツのアーカ イブ化を進めると共に,情報提供サービスのさらなる向上を図る.これらの 学会の基本活動である研究成果の情報発信をベースに,技術革新へ向けた幅 広い議論ができる場をインターネット上に整備する.これにより,新規会員 の開拓および研究会への参加を促進する. (2) 若手研究者の育成および産業界との連携のさらなる推進 次の世代の多値論理研究を支える大学院生を中心とした若手研究者らの発表 の機会を増やすと共に,プレゼン手法のアドバイスや褒章などにより教育研 究および学生の学会活動を支援する.また,企業の会員を増やし,研究会が 所有する技術シーズを応用し,社会還元するなど,多値論理研究会を核とし た新たな産学官連携の推進の可能性を検討する. これらの実現のためには,今後益々の皆様方のご協力・ご支援ならびにご 理解が不可欠であります.来年1月に秋葉原で開催される電子情報通信学会 第二種研究会,同年夏に広島で開催予定の多値論理フォーラム,さらにバル セロナで開催のISMVL2010など,様々な機会を通じて,多くの会員の皆様の 参加により研究会の更なる活性化と発展が実現出来ればと考えております. 皆様のご協力・ご支援とご理解を重ねてお願い申し上げます. ------------------------------------------------------------------------- 2. 新役員紹介 (任期: 2009年10月~2011年9月) 委員長 弓仲 康史 (群馬大学) 庶務担当幹事 永山 忍 (広島市立大学) 技術担当幹事 巽 久行 (筑波技術大学) (理論・応用担当) 技術担当幹事 本間 尚文 (東北大学) (回路・設計担当) 会計担当幹事 淡野 公一 (宮崎大学) 広報担当幹事 穂積 隆広 (兵庫大学) 委員 青木 孝文 (東北大学) 委員 植村 哲也 (北海道大学) 委員 上浦 尚武 (兵庫県立大学) 委員 河口 万由香 (北海道大学) 委員 菊池 浩明 (東海大学) 委員 グラント ポゴシャン (国際基督教大学) 委員 小橋 昌司 (兵庫県立大学) 委員 長田 康敬 (琉球大学) 委員 松本 政之 (東洋大学) 委員 宮川 正弘 委員 山本 喜則 (高崎経済大学) 会計監事 荒木 智行 (広島工業大学) オブザーバー 石塚 興彦 (第一工業大学) オブザーバー 亀山 充隆 (東北大学) オブザーバー 北橋 忠宏 (関西学院大学) オブザーバー 笹尾 勤 (九州工業大学) オブザーバー 高木 昇 (富山県立大学) オブザーバー 中島 恭一 (富山国際大学) オブザーバー 畑 豊 (兵庫県立大学) オブザーバー 羽生 貴弘 (東北大学) オブザーバー 樋口 龍雄 (東北工業大学) オブザーバー 町田 元 (一橋大学) オブザーバー 向殿 政男 (明治大学) オブザーバー 村中 徳明 (関西大学) オブザーバー 涌井 文雄 (日本大学) オブザーバー 和保 孝夫 (上智大学) ------------------------------------------------------------------------- 3. 第32回多値論理フォーラム報告 (開催担当幹事 河口 万由香) 第32回の多値論理フォーラムは,2009年9月10日より2日間,札幌市の 北海道大学大学院工学研究科材料化学系棟において開催され,学生7名を 含む計37名が参加した.プログラムは計18件の研究発表のみで構成され, 活発な質疑応答が行われた.今回は初の試みとして,日本知能情報ファ ジィ学会北海道支部による共催となったため,研究発表のうち6件が日本 知能情報ファジィ学会員によるものであり,研究者交流の面でも成果が 認められた. 10日の研究発表終了後には,北海道大学キャンパスの散策も兼ねて, 札幌駅北口近くの懇親会場「居酒屋日本一」まで大勢でそぞろ歩き,遅 れて札幌入りした参加者も現地合流して計33名が北海道の海の幸・山の 幸に舌鼓を打ちながら親睦を深め合った. 例年,多値論理フォーラムと言えば台風の心配が付き物であるが,今 回は幸いなことに好天に恵まれたことに安堵するとともに,発表者と参 加者の皆様,開催にご協力くださった全ての関係者の皆様にこの場を借 りて御礼申し上げます. ------------------------------------------------------------------------- 4. 第23回多値論理とその応用研究会開催案内 (第2種研幹事 穂積 隆広) 下記のように, 2010年1月に東京秋葉原にて第23回多値論理とその応用 研究会が開催されますので,奮ってご参加下さいますようお願い致します. ------------------------------------------- 第23回多値論理とその応用研究会 (秋葉原開催) 2010年1月9日(土)~ 1月10日(日) ------------------------------------------- 座長: 和保 孝夫(上智大学) 日時: 平成22年1月 9日(土) 13:00 - 17:20 1月10日(日) 9:00 - 11:00 会場: 明治大学 秋葉原サテライトキャンパス ダイビル6F アクセスマップ: http://www.meiji.ac.jp/tlo/akiba_accessmap.html 会場担当幹事: 明治大学理工学部情報科学科 井口 幸洋 TEL : 044-934-7451 FAX : 044-934-7912 E-mail : iguchi{at}cs.meiji.ac.jp 多値論理研究会のホームページ: http://ei-www.hyogo-dai.ac.jp/~hozumi/jmvl/ ◆ 講演プログラム: §1月 9日(土) 13:00 - 13:05 開会の挨拶 1. 13:05-13:35 離散アナログ技術を用いたCMOS温度センサー回路 ○淡野公一,田中誠,坂元亮太,末﨑将成,田村宏樹(宮崎大学), 石塚興彦(第一工業大学) 2. 13:35-14:05 適応的電流制御に基づく低電力多値電流モード回路と そのパイプラインシステムへの応用 ○有光貴志,夏井雅典,羽生貴弘(東北大学) 3. 14:05-14:35 パルス論理を用いた回路設計例 ○長井啓一,関根優年(東京農工大学) 4. 14:35-15:05 Smith-WatermanアルゴリズムのFPGA上への実装と その評価に関する研究 ○清水敬介,笹尾勤,中原啓貴(九州工業大学) 15:05-15:20 休憩 5. 15:20-15:50 4値CAMを用いた分類関数の実現について ○笹尾勤(九州工業大学) 6. 15:50-16:20 種々の決定グラフマシンのアーキテクチャの比較について ○中原啓貴,笹尾勤,松浦宗寛(九州工業大学) 7. 16:20-16:50 ポストプロセスばらつき補償形回路アーキテクチャの一検討 ○夏井雅典,羽生貴弘(東北大学) 8. 16:50-17:20 多ビット/ステージ逐次比較型A/D変換器の性能評価 ○杉山直紀,西上義人,能登弘,和保孝夫(上智大学) §1月10日(日) 9. 9:00- 9:30 Kripkeモデルにおける記号列とマルチ集合に関する考察 ○村井哲也(北海道大学),宮本定明(筑波大学), 工藤康生(室蘭工業大学) 10. 9:30-10:00 ファジィインターバル論理のベクトル表現とその応用 ○荒木智行,木下亮(広島工業大学),山田憲嗣(大阪大学) 11. 10:00-10:30 BCK-代数に対応するファジィ論理に関する一考察 ○小池寧,河口万由香,宮腰政明(北海道大学) 12. 10:30-11:00 ファジィ真理値の代数構造について ○高木昇(富山県立大学) その他: 参加資格 特になし 参加申込 当日会場で受付 参加費 資料代1,000 円を申し受けます 主催: ディペンダブルコンピューティング研究会 共催: 多値論理研究会 ------------------------------------------------------------------------- 5. 第59回多値論理研究会委員会議事録 (庶務担当幹事 荒木 智行) 日 時:平成21年9月10日(木) 11:55-13:30 場 所:北海道大学大学院工学研究科 材料化学系棟2階 講義室 出席者:高木,河口,弓仲,菊池,穂積,巽,上浦,ボゴシャン, 淡野,石塚,畑,和保(敬称略) 荒木(記) 計13名 議 事 [報告事項] 1.第32回多値論理フォーラム開催状況 開催担当幹事の河口先生より,フォーラム開催状況が次の通り説明された. ・発表件数18件,参加者数(予定)37名 ・今回は,日本知能情報ファジィ学会北海道支部との共同開催で,ファ ジィ学会からの発表件数は6件であった. 2.優秀論文発表賞 弓仲技術担当幹事より,優秀論文発表賞制度の改善案試行について,次 の通り説明された. ・表彰対象は,多値論理フォーラムによる全発表論文.但し,ISMVL報告, パネル討論等は除く ・賞の種類:優秀な発表に対する賞として一般発表向けの「優秀論文 発表賞」並びに学生発表向けの「奨励賞」の2種類を設ける. ・「優秀論文発表賞」は対象者の制限なし.但し,該当なしも有り得る. 「奨励賞」は学生の発表が対象.再選なし. ・「優秀論文発表賞」は,委員長,開催担当幹事,技術担当幹事の協議 により選考する.「奨励賞」は,フォーラム参加者からの「奨励賞投 票用紙」の結果をもとに,順位付けを行い,第一位の発表を奨励賞と して選出する.なお,正会員票は学生票の2倍の重み付けをする. [審議事項] 1.第23回第2種研究会準備状況 第2種研幹事の穂積先生より次のことが説明され,承認された. ・日時:平成22年1月9日(土)午後,1月10日(日)午前 ・会場:明治大学 秋葉原サテライトキャンパス ダイビル6F ・会場担当幹事:明治大学理工学部情報科学科 井口幸洋先生 ・この研究会からは,技術研究報告書は参加費の中に含める旨も確認さ れた. 2.第33回多値論理フォーラムについて 第33回多値論理フォーラム開催担当幹事の荒木先生より,次のことが説 明された ・会場は,広島都心部を中心に候補を挙げている. ・開催日程については,次の3案が提案された. (案1)8月23日の週のはじめ (案2)9月初めのFITの日程と重ならない日 (案3)9月16日(木)17日(金) (参考:9月13日(月)~15日(水)に日本知能情報学会(広島大学) が開催される.) これらの案に対して ・電子情報通信学会のソサイエティ大会の日程も考慮して欲しい. ・WACの日程も考慮して欲しい. などの意見があった.次回の2010年1月の委員会で再度調整することとなっ た.また,それ以前に,日程などを決める必要があるときは,メール審議 をさせて欲しい旨も要請があった. 3.2008年度決算,2009年度予算について 菊池会計担当幹事より,2008年度決算が説明され,さらに巽監事の会計 監査が説明された.また,2009年度予算案が説明され,すべて承認された. その他,菊池会計担当幹事より,次のことが発案され継続審議となった. ・年会費の収入は,全体の予算に対して占める割合が小さいため,今後 は会費を徴収しない制度を検討してはどうか. 4.総会議案 髙木委員長より,第44回総会の議案が提案され,すべて承認された. 5.次期委員長について 髙木委員長より,次期委員長として,群馬大学の弓仲先生が推薦され, 委員会で承認された. 6.その他 ・リタイアされた会員のフォーラム参加費を,次回フォーラムより免除す る案が,髙木委員長より提案された.審議の結果,次回フォーラムより, リタイアされた会員の参加費を免除することとなった.同時に,第2種研 の参加費についても検討した結果,2010年1月の第2種研より,リタイア された会員の参加費を免除することとなった. ・石塚オブザーバより次のことが提案され承認された.過去の研究会ノー トの原稿並びに第2種研原稿はPDFに電子化し,印刷物は廃棄する.また, 別刷を保管しているが,希望する会員に無料で配布する.但し,送料は 受取人持ちとする.一定期間後,別刷も廃棄処分とする.また,今後, これらの作業に付随する費用が発生する場合には,研究会の会計から支 出を考えてゆくことが承認された. ・和保オブザーバより,ISMVLについての相談がなされた.今後のISMVLの 予定は,2010年バルセロナ,2011年ヘルシンキ,2012年ビクトリア. 2013年が白紙で,アジア地区が担当する可能性が高い.委員会では,日 本での開催も含めて,今後検討をする必要があることで意見が一致した. ------------------------------------------------------------------------- 6. 第44回多値論理研究会年次総会議事録 (庶務担当幹事 荒木 智行) 日 時:平成21年9月10日(金) 16:20-16:50 場 所:北海道大学大学院工学研究科 材料化学系棟2階 講義室 出席者数:23名 議 事 [報告事項] 1.名誉会員表彰(高木委員長) 高木委員長より,新たに2名の先生が名誉会員になられた旨が総会とし て発表され,表彰式が行われた. ・中島 恭一 先生(富山県立大学をご退官) ・宮川 正弘 先生(筑波技術大学をご退官) 2.第32回多値論理フォーラム開催状況(河口先生) 開催担当の河口先生より,以下の開催状況の報告があった. ・発表件数18件,参加者数(予定)37名 ・今回は,初めての日本知能情報ファジィ学会北海道支部との共同開催 で,ファジィ学会からの発表件数は6件であった. 3.2008年度会計報告・監査報告 (菊池先生,巽先生) 会計担当幹事の菊池先生より,配布資料に基づき2008年度会計報告が行 われ,巽会計監事より,監査報告が行われ,承認された. 4.その他 名誉会員の石塚先生より,第59回多値論理研究会委員会で承認された 事項として,以下のアナウンスがなされた. ・石塚先生が保管している過去の研究会ノートの原稿並びに第2種研原稿 はPDFに電子化し,印刷物は廃棄する.また,別刷を保管しているが, 希望する会員に無料で配布する.希望者は連絡をして頂きたい. [審議事項] 1.第23回第2種研究会準備状況(穂積先生) 第2種研究会座長の穂積先生より,以下の開催準備状況が説明され承認 された. (概略) ・日時:平成22年1月9日(土)午後,1月10日(日)午前 ・会場:明治大学 秋葉原サテライトキャンパス ダイビル6F ・会場担当幹事:明治大学理工学部情報科学科 井口幸洋先生 2.第33回多値論理フォーラムについて (永山先生,荒木) 開催担当幹事の永山先生により第33回多値論理フォーラムについて以下 のような開催準備状況が説明され承認された. (概略) ・会場は,広島都心部を中心に候補を挙げている. ・開催日程については,次の3案が提案された. 案1)8月23日の週のはじめ 案2)9月初めのFITの日程と重ならない日 案3)9月16日(木)17日(金) (参考:9月13日(月)~15日(水)に日本知能情報学会(広島大学) が開催される.) これらの候補以外にも,良い日程案があったら開催担当の永山先生また は荒木まで連絡して欲しい. ・最終的な日程等は,2010年1月の2種研究会の委員会までに調整し,詳細 は,その後,会員の皆様にはアナウンスを行ってゆく. 3.2009年度予算案(菊池先生) 菊池会計担当幹事より配布資料に基づき予算案が示され,承認された. 4.次期委員長選出(高木委員長) 高木委員長より,次期委員長候補として群馬大学の弓仲先生を 推薦したい旨の説明があり,満場一致で承認された. ------------------------------------------------------------------------- 7. 会計報告 (会計担当幹事 菊池 浩明) 平成21年度会計と平成22年度予算案の資料をご希望の方は会計担当幹事の 菊池までご連絡下さい. ------------------------------------------------------------------------- 8. 多値論理フォーラム優秀論文発表賞,奨励賞報告 第32回多値論理フォーラムにて,以下の論文に優秀論文発表賞,奨励賞が それぞれ贈られた. ◇ 優秀論文発表賞 論文名: 高性能CMOS温度センサ回路 著者名: 淡野公一,田中 誠,田村宏樹(宮崎大学), 石塚興彦(第一工業大学) ◇ 奨励賞 論文名: 電流モード多値論理を用いた暗号ハードウェアの安全性に関する検討 著者名: 馬場祐一,宮本篤志,本間尚文,青木孝文(東北大学) -------------------------------------------------------------------------