多値論理研究会

多値論理研究会ニュースNo.66

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    多値論理研究会ニュース

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         MM VV      VV LL                     No.66  2005年10月
         MM  VV    VV  LL                     発行責任者: 畑 豊
         MM   VV  VV   LL                     編  集  者: 小橋昌司
      MMMMM    VVVV    LLLL                               
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掲載事項
1. 新委員長挨拶
2. 新役員紹介
3. 第28回多値論理フォーラム報告
4. 第17回多値論理とその応用研究会開催案内
5. 第51回多値論理研究会委員会議事録
6. 第40回多値論理研究会年次総会議事録
7. 会計報告 



1. 新委員長挨拶

委員長就任のご挨拶 (兵庫県立大学 畑 豊)

 2005年9月、富山で開催された多値論理研究会総会におきまして委員長を拝命
いたしました。前委員長の東北大学羽生貴弘先生の後任として、微力ながらこ
の大役を果たす所存でございます。皆様には今後一層のご指導とご鞭撻を賜り
ますよう宜しくお願い申し上げます。
 さて本研究会は、これまで諸先輩を始め多くの方々のご努力・ご尽力により、
国際的には多値論理国際会議できわめて重要な役割を担うなど、多値論理研究
の世界的な拠点として発展して参りました。また国内におきましても、今風に
申しますと、多値論理研究のただ1つの知の拠点であります。
 ご存知のとおり、本研究会の大きな特徴は、理論から半導体設計・製造技術、
更には、画像処理やデータマニング等の応用分野に至るまで、幅広い分野の研
究の専門家が「多値」をキーワードに一堂に会し、ざっくばらんなスタイルで
建設的な意見交換ができるという学際的側面を有している点であります。これ
は他の研究会や学会には全く見られない大きな特徴であり、この特徴を生かせ
ば、本研究会を起源として革新的な技術の創生に結びつくものと確信いたして
おります。更に、本会は多値論理にとどまらずファジィ論理をはじめとするソ
フトコンピューテング分野を研究領域に取り込み、今後益々重要となる人間を
中心とした技術開発の先導的役割を果たすべき研究会であると考えております。
従いまして、アットホームで質実剛健なこの良い伝統を受け継ぎ、更に発展さ
せることで、皆様の研究活動の推進の一助になるようにしなければなりません。
 そのためには、皆様方にこれまで以上に多くのご協力・ご支援をお願いした
いと思っております。今期の委員会組織では、技術担当幹事として理論・応用
分野と回路・設計分野の2名の先生に幹事をお願いし、各分野での研究を集積し
て議論することで研究会を活発にし、実り多きものにしたいと思っております。
更に、研究会広報強化のために2名のサイバー広報担当の幹事を今期よりあらた
においてウェブでの情報公開の強化を図りたいと思っております。
 最後に、来年1月には、荒木先生のお世話で広島工業大学(広島県)で開催予
定の電子情報通信学会第2種研究会、同年夏、東北(第1候補の段階です)で開
催予定の多値論理フォーラム、さらにシンガポールで開催予定のISMVL2006
など、いろいろな機会を通じまして、本研究会の存在の意義を高め、その意味を
明らかにしていきたいと思っております。

 お願いばかりになりましたが、皆様には、今後の益々のご支援をどうぞ宜しく
お願い申し上げます。



2. 新役員紹介 (任期: 2005年10月~2007年9月)

  委員長         畑  豊      (兵庫県立大学)
  庶務担当幹事      上浦尚武      (兵庫県立大学)
  技術担当幹事      高木 昇      (富山県立大学)
  (理論・応用担当)               
  技術担当幹事      望月 明      (東北大学)
  (回路・設計担当)        
  会計担当幹事      荒木智行      (広島工業大学)
  サイバー広報担当幹事  小橋昌司      (兵庫県立大学)
  サイバー広報担当幹事  穂積隆広      (兵庫大学)

  委員          青木 孝文     (東北大学)
  委員          植村 哲也     (北海道大学)
  委員          河口万由香     (北海道大学)
  委員          巽  久行     (筑波技術短期大学)
  委員          淡野 公一     (宮崎大学)
  委員          長田 康敬     (琉球大学)
  委員          グラント ポゴシャン (国際基督教大学)
  委員          松本 政之     (東洋大学)
  委員          宮川 正弘     (筑波技術短期大学)
  委員          山本 喜則     (高崎経済大学)
  委員          弓仲 康史     (群馬大学)

  会計監事        菊池 浩明     (東海大学)

  オブザーバー      石塚 興彦     (宮崎大学)
  オブザーバー      亀山 充隆     (東北大学)
  オブザーバー      北橋 忠宏     (関西学院大学)
  オブザーバー      笹尾 勤      (九州工業大学)
  オブザーバー      中島 恭一     (富山県立大学)
  オブザーバー      羽生 貴弘     (東北大学)
  オブザーバー      樋口 龍雄     (東北工業大学)
  オブザーバー      町田 元      (一橋大学)
  オブザーバー      向殿 政男     (明治大学)
  オブザーバー      村中 徳明     (関西大学)
  オブザーバー      涌井 文雄     (日本大学)
  オブザーバー      和保 孝夫     (上智大学)
                         敬称略 五十音順



3. 第28回多値論理フォーラム 報告
                                           (開催担当幹事 高木 昇)

 第28回多値論理フォーラムが,富山市の「呉羽ハイツ」で,9月5日(月)~7日(水)
の期間に開催されました.昨年同様,今年も台風の影響を受け,18件の発表の内,
1件のキャンセルとなりました.延べ参加者数は41名を数え,フォーラムの規模と
してはほぼ例年通りであったと思います.特筆すべきは,今回のフォーラムでい
くつかの新しい試みがなされたことです.
まず,一つ目は,多値論理の回路,理論,応用の3分野に関する3つのチュートリ
アル講演の企画,二つ目は優秀論文発表選定の実施です.チュートリアル講演の
企画により,今回のフォーラムでは以前に益して議論が活発であったと思われま
す.また,表彰制度の実施により,今後益々,研究内容の充実したフォーラムが
展開されることを望みます.



4. 第19回多値論理とその応用研究会開催案内(第2種研幹事 長田  康敬)

下記のように,第19回多値論理とその応用研究会が開催されますので,奮って
ご参加下さいますようお願い致します.

第19回多値論理とその応用研究会
座長  涌井 文雄(日本大)

目的
 多値集積回路は, 配線ボトルネックを解決するブレークスルーを与えるものとし
て有用であることが明らかになっている. また, 多値論理は, 真と偽との二つ
の状態のみを取り扱う古典論理では表現できない世界を認め, これを表現し,利
用するヒューマンフレンドリーな論理です. コンピュータサイエンスという観点
からすると, 多値情報処理は,例えば,論理設計等に有効に利用され, 高速化, 
チップ面積の減少等に大きく寄与しています. また, ファジィ論理も多値論理の
一種として古くから取り扱われ,研究されてきました.
本研究会は, 多値論理研究会と共催で,これら多値論理を論理学,数学,論理設計,
フォールトトレラント,ファジィ,人工知能等の側面から眺め,これらについての
基礎と応用について意見交換と討論を行うことを目的としています.

日時:   2006年1月 7日(土) 午後
               1月 8日(日) 午前

会場: 〒730-0811 広島市中区中島町5-7
        広島工業大学 広島校舎
       (※広島工業大学の五日市メインキャンパスとは異なりますので
          ご注意願います.)

TEL : 082-249-1251(代表)

アクセスマップ
   http://hirokoudai.jp/13tsurugakuen/01_01map.html
   http://hirokoudai.jp/10guide/08_hiroshima.html

会場担当幹事 広島工業大学工学部  荒木 智行

TEL : 082-921-4303
E-mail : araki{at}eleph.it-hiroshima.ac.jp

多値論理研究会のホームページ
      http://ei-www.hyogo-dai.ac.jp/~hozumi/jmvl/

応募の資格 特になし

申し込み原稿締切日:  講演申し込み締切 平成17年 11月11日(金)
		    原 稿 締 切     平成17年12月 2日(金)

申し込み・原稿送付先:
   琉球大学 工学部 電気電子工学科 長田 康敬
   〒903-0213 沖縄県中頭郡西原町字千原1番地
   TEL: 098-895-8687   
   FAX: 098-895-8708
   E-mail: ngt{at}eee.u-ryukyu.ac.jp

主催 ディペンダブル コンピューティング研究会
共催 多値論理研究会



5. 第51回多値論理研究会委員会議事録        (庶務担当幹事 望月明)

   1. 日 時:平成16年9月6日(火)11:40~13:05
   2. 場 所:呉羽ハイツ 発表会場
   3. 参加者:羽生,高木,菊池,巽,ポゴシャン,松本,宮川,
         畑,涌井,和保,荒木,望月(敬称略)
   4. 議 事 

(報告事項)
  1. 第28回多値論理フォーラムの開催状況
  開催担当の高木技術担当幹事より開催状況の以下の報告があった.
   参加人数:39名(台風のため2名キャンセル)
   発表件数:17件(うちチュートリアル講演3件,台風のため1件キャンセル)
   本フォーラムに開催に富山市コンベンションセンターより補助を受けた.

  2. ISMVL2005報告
  和保オブザーバーより以下の報告があった.
   開催日時:2005年5月19~21
   開催場所:カナダ,カルガリー大学
   投稿件数:51+α
   採択件数:40
   プログラム委員長 ドルトムント大学のモラガ先生を中心に
   4人の委員により査読者の割当が行われた.

  3. その他
  羽生委員長より,ULSIWSについて以下の報告があった.
   ULSIWSの幹事が弓仲氏(群馬大学)から植村氏(北海道大学)へ引き継がれた.

(審議事項)
  1. 次回 第18回第2種研究会について
  開催担当の広島工大の荒木先生より第18回第2種研究会の
  開催準備状況が示された.
   開催時期:第一候補:1月7日~8日,第二候補:1月13日~14日
   開催場所:第一候補:広島工大広島校舎,第二候補:広島工大図書館
   最終的な時期決定はメール審議で決定することとなった.

  2. 次期委員長および幹事団について
  羽生委員長より,2年改選に伴う次期委員長の候補が示された.
   次期委員長候補:畑会計監事
   総会にて他薦,立候補者がない場合に承認される見通しとなった.

   3.  次回 第29回多値論理フォーラムについて
  第29回多値論理フォーラム開催地選定の審議が行われた.
   九州開催(宮崎または熊本)が提案された.
   また,台風などの天候を考え,東北開催の案も出された.
   引き続き審議を行うこととなった.

  4. ISMVLの次期日本開催について
  羽生委員長よりISMVLの日本開催についての提案があった.
   過去の委員長経験者,今後のISMVL開催予定を考え
   2009年開催を目指し亀山オブザーバーをシンポジウム委員長として
   推薦することが決議された.
   また,本委員会は積極的にトリガをかけていく方向で一致した.

  5. 事務局立上げ状況について
  予算,情報,論文の電子化について一元化を図るための事務局の立上げに
  ついて審議が行われた.事務局長を勤めることとなっている石塚オブザーバー
  より,多少の延期が事前に報告され,引き続き審議を行うこととなった.

  6. 非会員からの論文公開の対応について
  非会員からの論文公開について審議が行われた.
  前回,千葉大の院生からの公開要請については,非会員には公開しないので
  この機会に会員になることを薦める対応をしたが,和保オブザーバーより,
  研究会の発展を考えると一般に公開したほうが良いのではという意見が出された.
  しかしながら,会員に対する優遇や特典が差別化できず,著作権の問題もある
  ため,今後の対応は慎重に審議を行っていくこととなった.

   7.  名誉員の選出について
  名誉員になるべき先生方からいまだに会費を徴収していることから,長年,
  本研究会に貢献されている先生に関しては,顧問を経て名誉員に選定する方向で
  進めることとなった.内規1(1)および3(1)より,名誉員は顧問を経なければ
  ならない取り決めになっているが,内規1(2)の委員会にて直接名誉員に選出できる
  方法もあるのではないかという意見も出された.早急に対応するように引き続き
  審議されることとなった.
  
   8.  会費納入方法について
  菊池会計担当幹事より,会費納入方法や現在の徴収状況について
  会員数111名に対し64名の納入者しないない報告があり,是正を図るべく
  審議がなされた.
  1.郵便振込用紙を送付
   会員:振込手数料が負担
   研究会:郵送費として8千円の予算が必要
  2.銀行振込
   会員:振込手数料を負担
   研究会:メールで振込先を通知.郵送費がかからない.
  3.学会不参加者からは徴収しない
   会員特典等について審議の必要がある

  3年未納の場合には,自動的に脱会する,会員WebのPassword定期的変更等の
  不公平さを是正する必要があるため引き続き審議を行うこととなった.

   9.  その他
   フォーラムでの発表者を対象に優秀発表者を選定し,優秀発表賞を授与する案件が
  以前より討論されていた.この案件を今回のフォーラムから実施することが提案された.
  総会の承認を経て実施することとなった.



6. 第40回多値論理研究会年次総会議事録        (庶務担当幹事 望月明)

   1. 日 時:平成16年9月6日(火)18:00~18:30
   2. 場 所:呉羽ハイツ 発表会場
   3. 出席者数:35名
   4. 議 事 

(報告事項)
  1.会計報告・監査報告
  菊池会計担当幹事から,平成16年度の会計報告かなされ認められた.
  また,畑会計監事より会計に誤りがない旨,報告があった.

  2.第28回多値論理フォーラムの開催状況
  開催担当の高木技術担当幹事より開催状況の以下の報告があった.
  参加人数:39名(台風のため2名欠席)
  発表件数:17件(うちチュートリアル講演3件,台風のため1件キャンセル)
   
  3.第2種研究会準備状況
  開催担当の広島工大の荒木先生より第18回第2種研究会の
  開催準備状況が示された.
   開催時期:第一候補:1月7日~8日,第二候補:1月13日~14日
   開催場所:広島工大広島校舎
   詳細はメールおよびWebで通達されることが報告された.

  4.ISMVL2005実施報告
  和保オブザーバーより以下の報告があった.
   開催日時:2005年5月19~21
   開催場所:カナダ,カルガリー大学
   投稿件数:51+α
   採択件数:40

  5.その他
  羽生委員長より,ULSIWSの幹事が弓仲氏から植村氏へ
  引き継がれた旨,報告があった.

(審議事項)
  1.予算案について
  菊池会計担当幹事から,平成17年度の予算案についての説明があり,承認された.

  2.次期委員長選出について
  次期多値論理研究会委員長の選出に関して,自薦他薦を募ったが特に
  立候補者等がなかったため,委員会で内諾を得た畑会計監事が推薦され
  承認された.

  3.次回多値論理フォーラムについて
  九州開催または東北開催で検討がなされており,その他の開催地域を募った.
  委員会で審議の上,開催地が決定されることとなった.

  4.ISMVL2006について
  Call for Paperが示され,積極的な投稿が喚起された.
   開催地:シンガポール
   日程:2006年5月17日~20日
   投稿締切:2005年11月1日
   査読結果:2006年 2月1日
   最終投稿:2006年 3月1日
   ULSIWS:2006年5月17日

  5.その他
  今年のフォーラムから優秀発表賞を選定する案が提案され,承認された.



7. 会計報告(会計担当幹事 菊池 浩明)

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平成16年度会計報告および平成17年度予算案
http://ei-www.hyogo-dai.ac.jp/~hozumi/jmvl/archives/news/kaikei16.pdf