多値論理研究会
多値論理研究会ニュースNo.70
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多値論理研究会ニュース MMV VLL MMVV VVLL MM VV VV LL No.70 2007年10月 MM VV VV LL 発行責任者: 高木 昇 MM VV VV LL 編 集 者: 森 雄一郎 MMMMM VVVV LLLL MMMMM VV LLLL 掲載事項 1. 新委員長挨拶 2. 新役員紹介 3. 第30回多値論理フォーラム報告 4. 第21回多値論理とその応用研究会開催案内 5. 第55回多値論理研究会委員会議事録 6. 第42回多値論理研究会年次総会議事録 7. 会計報告 8. 多値論理フォーラム優秀発表賞報告 1. 新委員長挨拶 委員長就任のご挨拶 (富山県立大学 高木 昇) 2007年8月、神奈川・湘南で開催された多値論理研究会総会におきまして、 2007年10月から2009年9月までの2年間、委員長を拝命いたしました。前委員長 の畑豊先生の後任として、微力ながらこの大役を果たす所存でございます。皆 様には変わらぬご指導とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。 ご存知の通り、本研究会は、諸先輩を始め多くの方々のご努力により、国際 的にはIEEE多値論理国際会議において極めて重要な役割を担っており、多値論 理研究の世界的拠点として発展してまいりました。また、国内的には「多値」 をキーワードとした唯一の研究拠点であります。本研究会の大きな特徴の一つ は、数学・論理、半導体技術、更には知識情報処理などの応用分野に至まで、 学際的研究分野をカバーしている点にあります。この学際的特徴を生かし、本 会では「多値」のみに留まらず、ソフトコンピューティング分野の研究領域も 取り込み、人間・機械の調和を目指した人間中心の技術開発の拠点となるに相 応しい研究会であると考えております。また、本会はアットホームな雰囲気の もと建設的で自由闊達な意見交換ができるという良い伝統を引き継いでおりま す。この良き伝統を今後とも継承しながら、新しい技術開発の拠点として若手 研究者にも魅力ある研究会としての発展に尽力し、皆様の研究に少しでもお役 に立てるよう努力したいと考えております。このためには、今後益々の皆様方 のご協力・ご支援ならびにご理解をお願いしたいと思っております。 最後に、来年1月の兵庫県神戸で開催予定の電子情報通信学会第二種研究 会、同年夏の沖縄での多値論理フォーラム、また2009年には沖縄でISMVL2009 の開催が予定されております。このような機会を通じて、研究会発展への貢献 が出来ればと考えております。 皆様のご協力・ご支援とご理解を重ねてお願い申し上げます。 2. 新役員紹介 (任期: 2007年10月~2009年9月) 委員長 高木 昇 (富山県立大学) 庶務担当幹事 荒木 智行 (広島工業大学) 技術担当幹事 河口 万由香 (北海道大学) (理論・応用担当) 技術担当幹事 弓仲 康史 (群馬大学) (回路・設計担当) 会計担当幹事 菊池 浩明 (東海大学) サイバー広報担当幹事 森 雄一郎 (高知大学) サイバー広報担当幹事 穂積 隆広 (兵庫大学) 委員 青木 孝文 (東北大学) 委員 植村 哲也 (北海道大学) 委員 上浦 尚武 (兵庫県立大学) 委員 グラント ポゴシャン (国際基督教大学) 委員 淡野 公一 (宮崎大学) 委員 長田 康敬 (琉球大学) 委員 松本 政之 (東洋大学) 委員 宮川 正弘 (筑波技術大学) 委員 山本 喜則 (高崎経済大学) 会計監事 巽 久行 (筑波技術大学) オブザーバー 石塚 興彦 (宮崎大学) オブザーバー 亀山 充隆 (東北大学) オブザーバー 北橋 忠宏 (関西学院大学) オブザーバー 笹尾 勤 (九州工業大学) オブザーバー 中島 恭一 (富山国際大学) オブザーバー 畑 豊 (兵庫県立大学) オブザーバー 羽生 貴弘 (東北大学) オブザーバー 樋口 龍雄 (東北工業大学) オブザーバー 町田 元 (一橋大学) オブザーバー 向殿 政男 (明治大学) オブザーバー 村中 徳明 (関西大学) オブザーバー 涌井 文雄 (日本大学) オブザーバー 和保 孝夫 (上智大学) 3. 第30回多値論理フォーラム報告 (開催担当幹事 菊池 浩明) 第30回の多値フォーラムは,2007年8月21日より2日 間,神奈川県三浦郡葉 山町の湘南国際村センターにて開催された.学生9名を含む計34名が参加し, 14件の技術発表が行われた. 招待講演には,東北大学の亀山充隆先生とオム ロンの中嶋 宏氏をお招きし,それぞれ,大学での多値ハードウェアや知能処 理の立場からの研究成果と,オムロンで行っていたソフトコンピューティング を応用した製品やシステムの紹介を解説いただいた. 本フォーラムでは第30回の記念として,「多値論理 研究の将来像につい て」と題したパネルディスカッションを開催した.多値論理研究の課題や10年 後の展望,学会と産業界のあり方などについて,本研究会の設立や運営にこれ まで大きく貢献してきた石塚興彦先生(第一工業大学) ,北橋忠宏先生 (関 西学院大),亀山充隆先生(東北大),望月明氏(ルネサステクノロジー), 高木昇先生(富山県立大)の5名のパネラーから多 くの建設的な提案が行われ た.中でも,亀山先生から研 究会の活性化のためには,多値論理研究会の名 称を変更するべきで あり,例えばノーベルコンピューティング,新世代ディ ジタルコンピューティングなどの名称が提案されて,議論が盛り上がった.多 くは改名に対して,肯定的であった. 会場となった「湘南国際村」は相模湾と富士を望む風光明媚な地に位置して おり,2日間に渡って空も晴れ渡り,日頃の研究成果やアイディアの議論にこ の上ない場であった. 4. 第21回多値論理とその応用研究会開催案内 (第2種研幹事 穂積 隆広) 下記のように, 第21回多値論理とその応用研究会が開催されますので, 奮っ てご参加下さいますようお願い致します. 第21回 多値論理とその応用研究会について 座長: 和保 孝夫(上智大学) 目的: 多値集積回路は,配線ボトルネックを解決するブレークスルーを与えるも のとして有用であることが明らかになっている.また,多値論理は,真と偽 との二つの状態のみを取り扱う古典論理では表現できない世界を認め,これ を表現し,利用するヒューマンフレンドリーな論理です.コンピュータサイ エンスという観点からすると,多値情報処理は,例えば,論理設計等に有効 に利用され,高速化,チップ面積の減少等に大きく寄与しています.また, ファジィ論理も多値論理の一種として古くから取り扱われ,研究されてきま した. 本研究会は,多値論理研究会と共催で,これら多値論理を論理学,数学, 論理設計,フォールトトレラント,ファジィ,人工知能等の側面から眺め, これらについての基礎と応用について意見交換と討論を行うことを目的とし ています. 日時: 平成20年 1月12日(土) 午後 1月13日(日) 午前 会場: 兵庫県立大学大学院 応用情報科学研究科 〒650-0044 神戸市中央区東川崎町1丁目3-3 神戸ハーバーランドセンタービル(23F) TEL : 078-367-8618 FAX : 078-367-8618 会場担当幹事: 兵庫県立大学大学院工学研究科 畑 豊 TEL : 079-267-4986 E-mail : hata{at}eng.u-hyogo.ac.jp 兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科 西村治彦 TEL : 078-367-8618 E-mail : haru{at}ai.u-hyogo.ac.jp 多値論理研究会のホームページ: http://ei-www.hyogo-dai.ac.jp/~hozumi/jmvl/ 応募の資格: 特になし 申し込み・原稿締切日: 講演申し込み締切 平成19年10月12日(金) 原 稿 締 切 平成19年11月30日(金) 申し込み・原稿送付先: 兵庫大学経済情報学部 穂積隆広 〒675-0101 加古川市平岡町新在家2301 TEL : 0794-27-9938 FAX : 0794-27-5112 E-mail : hozumi{at}hyogo-dai.ac.jp 主催: ディペンダブルコンピューティング研究会 共催: 多値論理研究会 5. 第55回多値論理研究会委員会議事録 (庶務担当幹事 上浦 尚武) 日 時:2007年8月21日(火) 12:05-13:30 場 所:湘南国際村センター 会議室:アゼリア 出席者:高木,望月,荒木,小橋,穂積,巽,ポゴシャン,宮川,山本, 弓仲,菊池,石塚,亀山,北橋,松本(敦),町田(敬称略) 上浦(記) 計17名 議 事 [報告事項] 1.第30回多値論理フォーラム開催状況 開催担当幹事・菊池会計監事より,開催状況について以下の通り 報告された: ・ 参加者数:33名 ・ 発表件数:14件 2.ISMVL2009日本開催について 亀山オブザーバーより,以下の準備状況が報告された: ・ 2009年5月21日から23日,沖縄にて開催.左記はISMVLのPlenary sessionで承認済. ・ 現在は招待講演,支援財団への申請について検討中. ・ ISMVL2009に関連させた電子情報通信学会英文論文誌特集号を企画 (可能ならばIEEEでも企画). 積極的な投稿が喚起された. [審議事項] 1.第21回第2種研究会について 上浦庶務担当幹事より,第21回(2007年度)多値論理とその応用研究会 開催要項が連絡された.審議により,以下の事項が確認された: ・ 日 時:2008年1月12日(土),13日(日) ・ 開催地:兵庫県立大学 神戸キャンパス(JR神戸駅から徒歩5分) 2.2008年度国内研究会開催について 長田委員,弓仲委員より,第31回多値論理フォーラム・第22回多値論理 とその応用研究会のスケジュール変更が提案された.審議の結果,以下 の事項が決定された: [第31回多値論理フォーラム] ・ 2008年9月第一週末を目処に開催.開催地は,沖縄産業支援センター (ISMVL2009と同一会場). ・ 幹事は会場のみ確保し,参加者は各自宿泊ホテルを予約.幹事は参 加者に推薦ホテルを2~3社紹介. [第22回多値論理とその応用研究会] ・ 2009年1月9日,10日もしくは10日,11日を目処に開催.開催地は, 群馬県桐生市(桐生市民文化会館または群馬大学工学部). 3.多値論理研究会支出削減(多値技報印刷廃止)について 最初に,荒木会計担当幹事から2006年度決算報告・2007年度予算案に ついて以下の説明がなされた: ・ 2006年度予算が適正に処理されていることが菊池会計監事により 認証された. ・ 新会員入会促進を目的とし,2007年度予算を会費徴収廃止の条件下 で案出.これに関し,出席者からの発言は概ね以下の通りである. ・ 収入不足の現状であるにもかかわらず,会費廃止を強行することは 矛盾している. ・ 収入不足補うためには,フォーラム・2種研で魅力あるイベントを 催し,参加者を増加させることが好ましい. ・ 参加費を増額することも収入不足に対する解決案の一つとなる. ・ 会費を納入する一般会員に加えて,会費納入せず,web経由で制限 された情報サービスのみの提供を受ける無料会員の制度確立. ・ 寄付制度確立も検討すべき. ・ 予稿集ハードコピーを発行し続ける効果も再評価すべき. ・ 2007年度も会費を納入する.第30回フォーラム参加者は会場で荒木 会計担当幹事に支払い,不参加者にはe-mail・web等電子的連絡法に より振込先を通知. ・ 第21回2種研でもハードコピー予稿集は発行する.但し,参加費増 額による発行費捻出,購入方法,発行部数に関わる発行方式につい ては継続審議する. 4.次期委員長選出について 畑委員長が,高木技術担当幹事の新委員長就任を発議.高木幹事を新委 員長として総会で推薦する旨が満場一致で議決された. 5.その他 ・ 上浦庶務担当幹事より,総会にて名誉員表彰を執り行うと報告. ・ 上浦庶務担当幹事より,総会にて大和名誉員,高木技術担当幹事を 皆勤賞表彰すると報告.また,弓仲委員を精勤賞表彰することも報 告. 6. 第42回多値論理研究会年次総会議事録 (庶務担当幹事 上浦 尚武) 日 時:2007年8月21日(火) 17:00-17:40 場 所:湘南国際村センター 会議室:ルミエール 出席者数:33名 議 事 [報告事項] 1.名誉員表彰 畑委員長より,以下の名誉員(50音順)に表彰状が贈られた: 1.石塚 興彦 名誉員 2.今西 茂 名誉員 3.上野 文男 名誉員 4.北橋 忠宏 名誉員 5.森末 道忠 名誉員 6.大和 一晴 名誉員 なお,樋口龍雄名誉員には郵送にて表彰状が贈られた. 2.名誉員表彰 畑委員長より,以下の会員に皆勤賞・精勤賞が贈られた: ・ 大和名誉員(皆勤賞) ・ 高木技術担当幹事(皆勤賞) ・ 弓仲委員(精勤賞) 3.会計報告・監査報告 荒木会計担当幹事から,平成18年度の会計報告がなされ認められた. また,菊池会計監事より会計に誤りがない旨,報告があった. 4.第30回多値論理フォーラムの開催状況 開催担当幹事・菊池会計監事より,開催状況について以下の通り報告 された: ・ 参加者数:33名 ・ 発表件数:14件 5.次回 第21回第2種研究会準備状況 畑委員長より,2007年度(第21回)多値論理とその応用研究会の開催 準備状況が報告された.開催要項は以下の通りである: ・ 日 時: 2008年1月12日(土),13日(日) ・ 開催地:兵庫県立大学 神戸キャンパス(JR神戸駅から徒歩5分) 6.ISMVL2009日本開催について 亀山オブザーバーより,以下の準備状況が報告された: ・ 2009年5月21日から23日,沖縄産業支援センター(那覇)にて開催. 左記はISMVLのPlenary sessionで承認済. ・ 5月20日には,ULSIワークショップを開催予定. ・ 5月24日には、Reed-Mullerワークショップを開催予定. ・ Symposium chairは亀山オブザーバー,Program chairは羽生オブ ザーバー. ・ パラレルセッション,(20分+5分)/1発表講演を予定. ・ 一般講演58本(採録分),招待講演4本を確保すべく,積極的な投稿 が喚起された. ・ ISMVL2009に関連させた特集号を,電子情報通信学会英文論文誌Dに おいて企画(可能ならばIEEEでも企画). 7.その他 弓仲委員が,今年度(第30回)多値論理フォーラム中のセッションで, ISMVL08のCall for Paperを呈示した.概要は以下の通り. ・ 日 時:2008年5月22日(木)-24日(土) ・ 開催地:USA,テキサス ・ 投稿締切:2007年11月1日(木) ・ 査読結果:2008年 2月1日(金) ・ 最終投稿:2008年 3月1日(土) ・ 同シンポジウムの公式webは http://engr.smu.edu/ismvl08/ [審議事項] 1.予算案について 荒木会計担当幹事から,平成19年度の予算案についての説明があり, 承認された. 2.2008年度国内研究会開催について 長田委員,弓仲委員より,2008年度第31回多値論理フォーラム・第22 回多値論理とその応用研究会のスケジュール変更が説明された. 審議の結果,以下の事項が承認: [第31回多値論理フォーラム] ・ 2008年9月第一週末を目処に開催.開催地は,沖縄産業支援センター (ISMVL2009と同一会場). ・ 幹事は会場のみ確保し,参加者は各自宿泊ホテルを予約. [第22回多値論理とその応用研究会] ・ 2009年1月9日,10日もしくは10日,11日を目処に開催.開催地は, 群馬県桐生市(桐生市民文化会館または群馬大学工学部). 3.次期委員長選出について畑委員長が,多値論理研究会委員会にて高木技 術担 当幹事が新委員長に推薦された旨を説明.審議の結果,高木幹事 が満場一致で新委員 長に選出された. 7. 会計報告 (会計担当幹事 荒木 智行) 平成18年度会計と平成19年度予算案の資料をご希望の方は会計担当幹事の 荒木までご連絡下さい. 8. 多値論理フォーラム優秀発表賞報告 第30回多値論理フォーラムにて,以下の論文に優秀発表賞が送られた. 論文名:3次元積層チップ間誘導結合無線インタフェースを用いた 多値信号伝送技術 著者名:山村和義, 弓仲康史(群馬大学)