多値論理研究会

多値論理研究会ニュースNo.75

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      多値論理研究会ニュース

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          MM VV      VV LL                     No.75  2010年 6月
          MM  VV    VV  LL                     発行責任者: 弓仲 康史
          MM   VV  VV   LL                     編 集 者: 穂積 隆広
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掲載事項
  1. 第33回多値論理フォーラム開催案内
  2. 第23回多値論理とその応用研究会報告
  3. 第60回多値論理研究会委員会議事録
  4. ISMVL2010レポート


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1. 第33回多値論理フォーラム開催案内
                  (開催担当幹事:荒木 智行, 永山 忍)

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    第33回多値論理フォーラム (広島開催)
     2010年9月11日(土)~12日(日)
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  夏の日差しが緩み始めるころ, 国際的平和都市, 広島にて, 第33回多値論理
 フォーラムを開催します.会場となる「広島市まちづくり市民交流プラザ」は
 広島市街地の中心に位置しているため, 交通の便が良く, 各方面からのご参加
 に真に適しています. また, 繁華街にも近く, 発表の合間には, 広島で一足早
 い秋の味覚をご堪能いただけることと存じます. 前回同様, 会場のみの提供と
 なりますので, 参加者の皆様にはご自身で宿泊施設の手配をしていただくこと
 となり, ご不便をお掛けしますが, 多くの皆様からの積極的な論文投稿とご参
 加を, 心よりお待ち申し上げております.

 ○開催日時:2010年9月11日(土)~12日(日)

 ○会場:広島市まちづくり市民交流プラザ 北棟5階 研修室C
     〒730-0036 広島市 中区 袋町6番36号
     URL: http://www.hitomachi.city.hiroshima.jp/m-plaza/
        http://www.hitomachi.city.hiroshima.jp/m-plaza/shisetsu.html
        http://www.hitomachi.city.hiroshima.jp/m-plaza/kotsu.html

 ○発表申込締切:7月 9日(金)
   下記5項目を記載の上,こちら s_naga{at}hiroshima-cu.ac.jp まで
  お願いします.
  (1) 講演題目(日本語,英語)
  (2) 著者名および著者所属名
  (3) 参加資格(正員,学生)
  (4) 連絡先(代表者名,所属,住所,電子メールアドレス,電話番号)
  (5) 登壇者の簡単なプロフィール
 
 ○原稿締切:8月20日(金)
  原稿はPDFにて提出をお願いします.執筆要領は発表申込者へ別途ご連絡します.
  予稿集は印刷体での配布となります.
  (投稿先: s_naga{at}hiroshima-cu.ac.jp )

 ○懇親会参加の有無(発表以外の参加申込みを含む) 締切:8月20日(金)
  s_naga{at}hiroshima-cu.ac.jp までお願いいたします.
 
 ○宿泊について
   今回の多値論理フォーラムの宿泊については,参加者がご自分で手配して
  いただく方式となります.航空券と宿泊がセットされた各種ビジネスパック
  がお得です.ご参考までに, 以下のホテルが会場徒歩圏内で, お奨めです.
      ・鯉城会館 http://www.rijyo-kaikan.jp/
   ・ホテル法華クラブ広島 http://www.hokke.co.jp/3401/
   ・メルパルク HIROSHIMA http://www.mielparque.jp/hrs/hrs01.html
   ・コンフォートホテル広島 http://www.choice-hotels.jp/cfhiro/index.php
   ・ひろしま国際ホテル http://www.kokusai.gr.jp/
   ・広島東急イン http://www.hiroshima-tokyuinn.co.jp/
   ・三井ガーデンホテル広島 http://www.gardenhotels.co.jp/hiroshima/
   ・ANAクラウンプラザホテル広島 http://www.anacrowneplaza-hiroshima.jp/
   ・リーガロイヤルホテル広島 http://www.rihga-hiroshima.co.jp/index.htm

 ○登録費:
   正員:2,500円
   学生:1,000円

 〇懇親会費(予定):
   正員:6,000円
   学生:3,000円
  
 ○主催:多値論理研究会
    http://mvl.jpn.org/

 ○お問い合わせ先:
   〒731-3194
   広島市 安佐南区 大塚東 三丁目4番1号
   広島市立大学 大学院 情報科学研究科 情報工学専攻
    永山 忍
   電話:082-830-1599 FAX:082-830-1568
   E-mail:s_naga{at}hiroshima-cu.ac.jp

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2. 第23回多値論理とその応用研究会 報告
                       (開催担当幹事:穂積 隆広)

  平成22年1月9日(土),10日(日)に,第2種研究会(第23回多値論理とその応用
 研究会)が明治大学 秋葉原サテライトキャンパス(東京都千代田区外神田)にて
 開催され,総勢で38名の参加者が集まりました.発表については,多値論理に
 関する様々な論理回路の実現方法やそのような回路の応用事例などについての
 発表が8件で,集合論やファジィ論理など代数を中心に議論した発表が4件計12
 件の発表が行われ,どの発表についても30分の割り当てを全て活用した活発な
 討論が行われ,盛会のうちに終了することができました.それぞれの発表者と
 参加者の皆様に改めてお礼を申し上げます.
  なお,次回の第2種研究会(第24回多値論理とその応用研究会)は平成23年1月
 8日(土),9日(日)に東北大学(仙台)にて開催の予定となっております.皆様の
 奮っての参加をお待ちしております.
 (座長 和保孝夫(上智大学),幹事 井口幸洋(明治大学),穂積隆広(兵庫大学))

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3. 第60回多値論理研究会委員会議事録
                        (庶務担当幹事:永山 忍)

  日時:平成 22年 1 月 10日(日)  11:20-13:20 
  場所:明治大学秋葉原サテライトキャンパス(東京都千代田区外神田1-18-13)
     ダイビル 6F 
  出席者:弓仲委員長,巽技術担当幹事,淡野会計担当幹事,穂積広報担当幹事, 
      荒木会計監事,井口委員,河口委員,菊池委員,ポゴシャン委員, 
      長田委員,宮川委員,永山(庶務担当幹事) 
      亀山先生,笹尾先生,高木先生,羽生先生,町田先生,和保先生 
      (記録:永山) 

 議題 
 (報告事項) 
  1.第 23回 多値論理とその応用研究会開催状況 
    開催担当幹事の井口先生から開催状況が以下のように報告された. 
     ・発表件数:12件(講演時間:25分発表+5分質疑応答) 
     ・参加者数:38名 

  2.ISMVL2010について 
    ISMVL2010プログラム委員の弓仲先生より,論文投稿件数(70件程度),
   現在の査読状況,開催地(スペイン バルセロナ) ,開催日程(5月 26日
   ~28 日),招待講演者について報告され,多くの人に参加を呼びかけて
   欲しい旨の要請があった.査読システムCMTについては,プログラム委員
   の意見を論文の採否に直接反映することができず, プログラム委員長任せ
   になってしまうのではないかという懸念事項も報告された. 

  3.ULSI Workshopについて 
    ULSI Workshop Chair の淡野先生より,ULSI Workshop 2010の現在の準
   備状況(開催日程の決定:5 月 25 日,会場の確保:ISMVL と同会場)に
   ついて報告され,積極的に論文(特にハードウェア系の論文)を投稿して
   いただきたい旨の報告があった.また,予稿集の電子化についての議論が
   今後必要になる旨の報告があった. 
    その他に,開催費についての議論が行われ,多値論理研究会からの寄付
   は,先方に確認を取った後,補助の要請があった場合にのみ寄付を行うこ
   ととした.
    また,補助を行った際には,多値論理研究会から補助があったことを明
   記することとした. 
 
  4.第 32回 多値フォーラム優秀発表の選定結果 
    前技術担当幹事の弓仲先生より,2009年 9月に開催された北海道での多
   値論理フォーラムの優秀論文発表賞・奨励賞が以下のように選出され,委
   員会のMLでメール審議の結果,承認された旨が報告された. 
    ・優秀論文発表賞: 
     「高性能 CMOS温度センサ回路」
       淡野公一,田中 誠,田村宏樹,石塚興彦 
    ・奨励賞: 
     「電流モード多値論理を用いた暗号ハードウェアの安全性に関する研究」 
       馬場祐一,宮本篤志,本間尚文,青木孝文 
 
  5.ISMVL2009 に関わる会計報告 
    ISMVL2009シンポジウム委員長の亀山先生および会計委員会委員長の荒木
   先生より,ISMVL2009の会計処理が滞りなく無事完了した旨の報告がなされ
   た.  
 
  6.「多値論理と VLSIコンピューティング」IEICE英文誌小特集号について
    編集委員会幹事の羽生先生より,論文編集の進捗状況(論文投稿数:19件,
   今後のスケジュール)について報告された.本特集号はISMVLの結果として
   重要な位置づけにあるため,日本でISMVLが開催された場合には,今後も小
   特集号を組んでいきたい旨の報告があった. 
 
  7.その他 
   ・Reed-Muller2009 について,General Chair の笹尾先生より,ワーク
    ショップが滞りなく成功に終わり, さらに Reed-Muller2009 の結果と
    して, 「Progress in Applications of Boolean Functions」を出版し
    たことが報告された. 
   ・精勤賞について,庶務担当幹事より,精勤賞の該当者が以下のとおり報
    告され,次回多値論理フォーラム(広島)での総会で表彰状を贈呈する
    旨が報告された. 
     石塚先生,亀山先生,笹尾先生,長田先生,羽生先生,穂積先生, 
     ポゴシャン先生,宮川先生 
 
 (審議事項) 
  1.第33回(2010 年)多値論理フォーラムについて 
    開催担当幹事の荒木先生・永山より,次回多値論理フォーラムについて
   審議が行われた.概要は以下のとおり. 
    ・会場候補地は,広島市まちづくり市民交流プラザ, 
     広島市東区民文化センタ,広島市西区民文化センタの3箇所で調整中. 
     「最終的に,広島市まちづくり市民交流プラザに決定」 
    ・開催日程:2010 年9月11日(土)~12日(日) 
    ・実施の形態は,合宿形式ではなく,2種研形式として,宿泊手配は, 
     参加者が各自で行う. 
    ・多値論理フォーラム・ノートは冊子とする.CDは作成しない. 
    ・参加費等は,現在検討中.フォーラムごとに正会員,学生,名誉会員
     の参加費を決定することができる. 
   審議の結果,以上が承認された. 
 
  2.第34回(2011年)多値論理フォーラム開催候補地について 
    弓仲委員長より,2011年夏の多値論理フォーラムの開催について,以下
   の提案があった.開催担当幹事の巽先生より開催候補地および宿泊に関す
   る説明がなされ,筑波での多値論理フォーラム開催が承認された. 
    ・開催候補地:筑波 
    ・開催担当幹事:巽先生(筑波技術大学) 
 
  3.第24回(2011年1月)多値論理とその応用研究会について 
    弓仲委員長より,2011年1月の第2種研究会に関して以下の提案があり,
   承認された. 
    ・開催候補地:東北大学 青葉記念会館 4F 大会議室  
    ・開催担当:東北大学 本間先生 
   また,開催日は,1月8日(土)~9日(日)で計画したい旨の提案があり
   承認された. 
 
  4.第24回多値論理とその応用研究会座長交代について 
    現第2種研究会座長の和保先生より,次回第2種研究会座長を羽生先生
   に交代したい旨の提案があり承認された.また,羽生先生より,今回の座
   長交代に併せ,2種研究会幹事を長年担当された穂積先生から他の先生へ
   交代する予定であることが紹介された. 
 
  5.研究会WEBページ,過去の研究会資料の電子化について 
    弓仲委員長より,今後の研究会会費,研究会WEBページ,過去の研究会
   資料の電子化について以下のような提案がなされた. 
    ・研究会会費について 
      電子化,効率化の推進により,現状の運営で出費がほとんどかから
     なくなった上に,会費徴収や管理業務の負担が大きいので,当面の間
     は,会費を徴収しない.但し,情勢に応じて会費徴収を復活する余地
     も残す. 
    ・研究会 WEBページについて 
      ホームページ(会員情報)の管理,保守,運用を商用プロバイダで
     行うための費用の補助を行いたい.会員情報については,所属(大学
     名)とメールアドレス程度であれば,それほどセキュリティーの高い
     プロバイダを利用する必要はないため,安価なプロバイダで運用可能.
     商用プロバイダへの移行作業等を広報担当の穂積先生に依頼すること
     となった. 
    ・過去の研究会資料(アーカイブス)の電子化について 
      石塚先生がお持ちの紙媒体のデータをスキャンして電子化する作業
     は,作業量が膨大なので,作業に対する補助を行いたい.また,電子
     化後の(会員のみへの)公開について,著作権等の確認が取れるのは
     2000年以降の論文と思われるため,それらの電子化作業を推進し,公
     開を行う予定. 
   以上について審議が行われ承認された. 
 
  6.その他 
    ・研究会WEBページについて,広報担当幹事の穂積先生より,当面は大学
     のサーバーで管理を行うが,最終的には商用プロバイダに切り替える
     ため,安価なプロバイダをご存知の方は,情報提供をして頂きたい旨
     の報告があった. 
    ・ISMVL の日本での次回(2013年)候補地について,オブザーバの町田
     先生より,京都を候補地としてはどうかという提案がなされた.海外
     からの参加者の増加が期待される観光地である京都も開催候補地の一つ
     として検討していくことで委員会の意見が一致した. 
    以上 

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4. ISMVL2010レポート
                  (多値論理研究会委員長:弓仲 康史)

 2010年5月26-28日にスペイン,バルセロナにおいて,第40回多値論理国際会議
(ISMVL2010)が開催された.Casa Convalescenciaと呼ばれる壮麗なスペイン建築
の会場にて,75名の参加者(内日本人17名)らにより,招待講演3件および一般講
演54件の活発な討論が行われた.
 特に今回は,和保先生らにより「40th Anniversary of ISMVL」と題する40周年
記念イベントが企画され,Moraga先生,向殿先生,Simovici先生による特別講演
がなされ,過去のISMVLの歴史から将来の多値論理研究の方向性が討論された.
 また,ISMVL開催前日の5月25日には淡野先生,永山先生の運営によるULSIワーク
ショップが開催され,ハードウェア関係の7件の講演がなされた.
 次回のISMVLは,2011年5月23-25日にフィンランドのTuusulaで開催予定である.

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