多値論理研究会

多値論理研究会ニュースNo.76

ダウンロード:news076.txt (漢字コード:UTF-8)

 
      多値論理研究会ニュース
 
          MMV          VLL
          MMVV        VVLL
          MM VV      VV LL                     No.76  2010年11月
          MM  VV    VV  LL                     発行責任者: 弓仲 康史
          MM   VV  VV   LL                     編  集  者: 穂積 隆広
       MMMMM    VVVV    LLLL
       MMMMM     VV     LLLL


掲載事項

  1. 第33回多値論理フォーラム報告
  2. 第24回多値論理とその応用研究会開催案内
  3. 第61回多値論理研究会委員会議事録
  4. 第45回多値論理研究会年次総会議事録
  5. 会計報告
  6. 多値論理フォーラム奨励賞報告

-------------------------------------------------------------------------

1. 第33回多値論理フォーラム報告
                                (開催担当幹事  荒木  智行,永山  忍)

      第33回の多値論理フォーラムは,2010年9月11日より2日間,広島市の
    広島市まちづくり市民交流プラザ 北棟において開催され,学生11名を
    含む計33名が参加した.プログラムは計17件の研究発表で構成され,活
    発な質疑応答が行われた.今回は初の試みとして,はじめて学会発表を
    行う6名の学生を対象に研究会会員でサポートすることを目的にフレッ
    シュマンセッションを企画し,いつにも増して活発な議論が交わされた.

      10日の研究発表終了後には,精勤賞の贈呈式も兼ねて,広島の市街地
    にあるひろしま国際ホテル2階「瀬戸内味覚処  芸州  本店」で懇親会
    が行われ,学生7名を含む計24名が瀬戸内海や広島で取れた海の幸・山の
    幸に舌鼓を打ちながら親睦を深め合った.

      例年,多値論理フォーラムと言えば台風の心配が付き物であるが,今
    回は幸いなことに好天に恵まれたことに安堵するとともに,発表者と参
    加者の皆様,開催にご協力くださった全ての関係者の皆様にこの場を借
    りて御礼申し上げます.

-------------------------------------------------------------------------

2. 第24回多値論理とその応用研究会開催案内
                                            (第2種研幹事 夏井 雅典)

    次のように, 2011年1月に仙台にて第24回多値論理とその応用研究会が
  開催されます.奮ってご参加下さいますようお願い致します.

          -------------------------------------------
          第24回多値論理とその応用研究会  (仙台開催)
            2011年1月8日(土)~  1月9日(日)
          -------------------------------------------

座長:羽生 貴弘(東北大学)
日時:平成23年1月8日(土)13:00-17:20,9日(日)9:00-11:50
会場:東北大学 電気通信研究所 2号館W棟4F 大会議室
   (〒980-8577 仙台市青葉区片平2丁目1-1)
   http://www.riec.tohoku.ac.jp/access/index-j.shtml
会場連絡先:
   東北大学大学院情報科学研究科 本間尚文
   TEL : 022-795-7169  FAX : 022-263-9308
   E-mail : homma{at}aoki.ecei.tohoku.ac.jp
多値論理研究会のホームページ:
   http://mvl.jpn.org/

講演プログラム:
■1月 8日(土)13:00-17:20
 1. High-Performance Digit-Serial Multiple-Valued 
    Reconfigurable VLSI Utilizing Current-Source Sharing for 
    Differential-Pair Circuits
                           ○白旭,岡田信彬,亀山充隆(東北大学)
 2. MTJ素子を用いた完全並列形不揮発TCAMワード回路の構成
               ○勝俣翠,松永翔雲,夏井雅典,羽生貴弘(東北大学)
 3. 非同期ΔΣ変調器と時間/デジタル変換器を用いたA/D変換器の設計
                                 ○栗林和輝,和保孝夫(上智大学)
 4. High-Performance Class AB CMOS Voltage Follower
                   ○Zainul Abidin, Koichi Tanno, Hiroki Tamura, 
                       Okihiko Ishizuka (University of Miyazaki) 
 5. 曲率円ベース形態表現のための神経回路網モデル
      ○伊藤岳大,川上進,牧野悌也,矢野雅文,羽生貴弘(東北大学)
 6. 方向線素特徴量と離散コサイン変換による情景画像からの高精度
    文字領域抽出の検討
                               ○稲見光将,高木昇(富山県立大学)
 7. 1次元シストリックアルゴリズムを用いたあるクラスの近似文字
    列照合問題の解法について
                   ○宇丹裕一朗,若林真一,永山忍(広島市立大学)
 8. 算術回路グラフに基づく算術演算回路の形式的設計に関する検討
                       ○齋藤和也,本間尚文,青木孝文(東北大学)

■1月 9日(日)9:00-11:50
 9. A Comparison of Heterogeneous Multi-valued Decision Diagram 
    Machines for Multiple-output Logic Functions
                    ○中原啓貴,笹尾勤,松浦宗寛(九州工業大学)
10. スプライン補間とバイリニア補間を用いた2変数離散関数の設計法
            仲野悟,○若葉陽一,永山忍,若林真一(広島市立大学)
11. 暗号プロセッサの故障解析システムに関する検討
                ○遠藤翔,本間尚文,菅原健,青木孝文(東北大学)
12. 区分的算術変換に基づく初等関数回路
             ○永山忍(広島市立大学),笹尾勤(九州工業大学),
                               ジョン・バトラー(海軍大学院大学)
13. 多桁の剰余数系から2進数への変換回路の一構成法
                      ○井口幸洋,植村貴士,白川宏樹(明治大学)

参加について:
    参加資格 特になし
    参加費  資料代1,000円を申し受けます
    参加申込 当日会場で受付
主催:ディペンダブルコンピューティング研究会
共催:多値論理研究会


-------------------------------------------------------------------------

3. 第61回多値論理研究会委員会議事録
                                            (庶務担当幹事  永山  忍)


    日  時:平成22年9月11日(土)   11:50-13:00
    場  所:広島市まちづくり市民交流プラザ  北棟5階  研修室B
    出席者:弓仲,巽,本間,淡野,穂積,井口,河口,ボゴシャン,
            長田,宮川,荒木,夏井,笹尾,高木,和保(敬称略)
            永山(記)  計16名

  議  事

 [報告事項]
  1.第33回多値論理フォーラム開催状況
      開催担当幹事の永山から開催状況が以下のように報告された.
      ・発表件数:17件(講演時間:20分発表+5分質疑応答)
      ・参加者数:33名

  2.その他
      ・Reed-Muller2009の成果として出版された本「Progress in Applications
        of Boolean Functions」について,Reed-Muller2009のGeneral Chair
        笹尾先生より報告された.Amazon.com などから,3,000円程度($40)で
        購入可能.
      ・ISMVL2009の成果として電子情報通信学会 英文論文誌Dの小特集号「多値
        論理とVLSIコンピューティング」が8月に出版された旨が報告された.

 [審議事項]
  1.第24回(平成23年1月)多値論理とその応用研究会について
      第二種研幹事の夏井先生より,次回の第二種研の日時や会場について提案が
    あり,審議が行われた.概要は以下のとおり.
      ・日時:平成23年1月8日(土)  午後,1月9日(日)  午前
      ・会場:東北大学 電気通信研究所 2号館W棟 4F 大会議室
      ・会場担当幹事:東北大学大学院 情報科学研究科  本間尚文先生
      ・講演申込締切日:平成22年10月8日(金)
      ・原稿締切日:平成22年11月30日(火)
      ・原稿送付先:〒980-8577  宮城県仙台市青葉区片平2-1-1
                      東北大学 電気通信研究所  夏井雅典先生
                    TEL:022-217-5552  FAX:022-217-5508
                    E-mail:natsui{at}ngc.riec.tohoku.ac.jp
      ・主催:電子情報通信学会 ディペンダブルコンピューティング研究専門委員会
      ・共催:多値論理研究会
    審議の結果,以上が承認された.

  2.第34回(平成23年)多値論理フォーラムについて
      平成23年 第34回多値論理フォーラムの筑波開催について,開催担当幹事の
    巽先生より開催日程および会場が以下の通り提案され,概ね原案通り承認さ
    れた.
      ・開催日程:平成23年9月2日(土), 9月3日(日)
      ・開催会場:筑波技術大学  春日キャンパス  講堂(つくば市春日4-12-7)
      ・講堂・会議室使用料は,1日約2万円だが,大学後援申請の許可で無料になる.
        しかし,この場合,「筑波技術大学後援」等を付記する必要がある.
       (笹尾先生より,後援として予稿集やホームページに明記してはどうか?
         という提案があり,承認された)
      ・宿泊地,懇親会会場:グランドホテル東雲(http://www.hg-shinonome.co.jp)
                   1人1泊:\6,300~\7,350
                   学生用に,安価な「研究交流センター」(\3,700)も手配可能.

  3.総会議案
      弓仲委員長より,第45回総会の議題が提案され,すべて承認された.

  4.ISMVL2013(日本開催)について
      和保先生より,ISMVL2013の日本開催について以下の説明,提案がなされた.
      ・経緯:2010年1月の多値論理研究会委員会で2013年の日本開催に関して合意
                    5月ISMVL委員会・プレナリで2013年日本開催の意思表明
      ・日程:2013年5月下旬の3日間
            (前後にULSIワークショップとR/Mワークショップ)
      ・開催地:富山市  富山国際会議場
      ・実行委員会:
            シンポジウムチェア  和保孝夫先生
            プログラムチェア    弓仲康史先生
            ローカルチェア      高木  昇先生
            その他              多値論理研究会委員を中心に実行委員会や
                                アドバイザリ委員会を組織
      ・今後の予定:
         2011年1月(第二種研)多値論理研究会委員会で具体的な計画の提案・審議
               5月ISMVL委員会・プレナリで正式提案,審議
    審議の結果,以上が承認された.

  5.会計報告について
      会計担当幹事の淡野先生より,昨年度の会計報告および今年度の予算案に
    ついて提案がなされ,原案通り承認された.また会費については,電子化,
    効率化の推進により,現状の運営で出費がほとんどかからなくなった上に,
    会費徴収や管理業務の負担が大きいので,当面の間は,会費を徴収しない
    ことが前回に引き続き再確認された.

  6.その他
    ・研究会WEBページの充実(過去の研究会資料の電子化)について
      第二種研は電子情報通信学会との関係があるので難しいが,多値論理
      フォーラムの資料は著作権の確認が取れる2000年以降について順次,
      電子化を行う予定であることが報告され,承認された.(進捗状況は
      ホームページで確認でき,現在は2004年~2010年の過去7年分の電子化が
      完了した)会員限定で公開される資料は,パスワードで保護されるので,
      出版とはならない(二重投稿などにならない)ことが確認された.
    ・若手研究者の育成について
      若手研究者育成の取り組みとして,今回の多値論理フォーラムでフレッ
      シュマンセッションを企画し,発表実施した.本企画は,はじめて学会
      発表を行う学生を対象に研究会会員でサポート(発表スタイルなどを
      アドバイス)し,活発な議論を奨励する試みであり,今後もこのような
      取り組みを積極的に行う予定であることが報告され,承認された.
    ・研究会WEBページのレンタルサーバーへの移行について
      広報担当幹事の穂積先生より,多値論理研究会のWEBページ
     (http://mvl.jpn.org/)を運用するための商用レンタルサーバーについての
      説明があり,初期費用\1,000(初年度のみ)および1年間の使用料\5,000
     (計\6,000)を研究会より支出することで承認された.その他にも委員から
      以下の提案があり,承認された.
      ・井口先生より,穂積先生がテスト運用でかかった費用も研究会から支出
        すべきでは?という提案があり,承認された.
      ・笹尾先生より,年一回ぐらいで,どんな人がアクセスしているか(興味を
        持っているか)を調べて,その情報を会員数増加に役立ててみては?という
        提案があり,承認された.
      ・ポゴシャン先生より,海外からのアクセスもあるため,英語版のページ
       (活動報告や委員長のメッセージを1ページ程度で伝える簡単なもの)を
        作成してみてはどうか?という提案があり,承認された.
    ・ULSIWSの開催補助について
      弓仲委員長より,ISMVL2011(フィンランド)にて同時開催されるULSIWSの実施に
      際し,現地担当者より開催補助が依頼されたことが紹介された.審議の結果,
      例年通り,多値論理研究会より会場費・印刷費等を補助することが承認された.

-------------------------------------------------------------------------

4. 第45回多値論理研究会年次総会議事録
                                              (庶務担当幹事  永山  忍)


    日    時:平成22年9月11日(土)  16:45-17:15
    場    所:広島市まちづくり市民交流プラザ  北棟5階  研修室C
    出席者数:32名


  議  事

  [報告事項]
  1.第24回 多値論理とその応用研究会について(羽生先生)
      第二種研の座長 羽生先生より,次回の第二種研の日時や会場についての
    報告があった.
      ・日時:平成23年1月8日(土) 午後,1月9日(日) 午前
      ・場所:東北大学 電気通信研究所  2号館W棟 4F 大会議室
      ・講演申込締切日:平成22年10月8日(金)
      ・原稿締切日:平成22年11月30日(火)

  2.第34回多値論理フォーラムについて(巽先生)
      開催担当の巽先生より,次回多値論理フォーラムの日程や会場について
    報告があった.
      ・日程:平成23年9月3日(土),9月4日(日)
      ・場所:筑波技術大学  春日キャンパス  講堂

  3.ISMVL 2013(日本開催)について(和保先生)
      和保先生より,ISMVL 2013の日本開催についての報告があった.
      ・日程:2013年5月下旬の3日間
            (前後にULSIワークショップとR/Mワークショップ)
      ・開催地:富山市  富山国際会議場
      ・実行委員会:
          シンポジウムチェア  和保孝夫先生
          プログラムチェア    弓仲康史先生
          ローカルチェア      高木  昇先生
          その他の委員会      多値論理研究会委員を中心に組織

  4.その他
      特になし.

  [審議事項]
  1.2009年度会計報告について(淡野先生,荒木先生)
      会計担当幹事の淡野先生より,配布資料に基づき2009年度会計報告が行われ,
    荒木会計監事より,監査報告が行われ,承認された.

  2.2010年度予算案(淡野先生)
      会計担当幹事の淡野先生より,配布資料に基づき予算案が示され,承認された.

  3.その他
      特になし.

-------------------------------------------------------------------------

5. 会計報告
                                             (会計担当幹事 淡野 公一)

    平成22年度会計と平成23年度予算案の資料をご希望の方は会計担当幹事の
  淡野までご連絡下さい.

-------------------------------------------------------------------------

6. 多値論理フォーラム奨励賞報告
                                           (技術担当幹事 本間 尚文)

    投票の結果、第33回多値論理フォーラムにて発表された以下の論文に対し、
  奨励賞が贈られた.

  ◇ 奨励賞
   論文名: ADCオンチップテスト用ランプ波信号発生回路の設計
   著者名: 遠山雄二、小野大騎、和保孝夫(上智大学)

-------------------------------------------------------------------------