多値論理研究会

多値論理研究会ニュースNo.77

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      多値論理研究会ニュース

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          MM VV      VV LL                     No.77  2011年 7月
          MM  VV    VV  LL                     発行責任者: 弓仲 康史
          MM   VV  VV   LL                     編 集 者: 穂積 隆広
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掲載事項
  1. 第34回多値論理フォーラム開催案内
  2. 第24回多値論理とその応用研究会報告
  3. 第62回多値論理研究会委員会議事録
  4. ISMVL2011レポート


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1. 第34回多値論理フォーラム開催案内
                 (開催担当幹事:巽 久行, 宮川 正弘)

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      第34回多値論理フォーラム (つくば開催)
        2011年9月17日(土)~18日(日)
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  夏の日差しが緩み始めるころ,研究学園都市つくばにて,第34回多値論理
 フォーラムを開催いたします。会場となる「筑波技術大学春日キャンパス」は
 つくばの中心であるつくばセンターより交通の便も比較的良く,各方面からの
 ご参加に適しています。また,推奨しております宿泊ホテルはつくばセンター
 に近く,懇親会場も兼ねておりますので,かつてのフォーラムのような合宿的
 雰囲気に近いかと存じます。今回のフォーラムは,震災による電力不足予想の
 影響により,当初予定しておりました日程を2週間ずらすこととなり,開催の
 ご連絡が遅れたことを深くお詫び申し上げます。皆様にはご不便をお掛けいた
 しましたが,多くの方の積極的な論文投稿とご参加を,心よりお待ち申し上げ
 ております。

 ○開催日時:2011年9月17日(土)~18日(日)
  (※ 当初の予定より2週間ずれております.ご注意ください)

 ○会場:筑波技術大学・春日キャンパス(保健科学部) 講堂
     〒305-8521 茨城県 つくば市 春日4-12-7
     URL:http://www.tsukuba-tech.ac.jp/
               アクセスマップ:http://www.tsukuba-tech.ac.jp/access.html

 ○発表申込締切:8月 5日(金)
   下記5項目を記載の上,こちら tatsumi{at}cs.k.tsukuba-tech.ac.jp ま
  でお願いいたします。
  (1) 講演題目(日本語,英語)
  (2) 著者名および著者所属名
  (3) 参加資格(正員,学生)
  (4) 連絡先(代表者名,所属,住所,電子メールアドレス,電話番号)
  (5) 登壇者の簡単なプロフィール

 ○原稿締切:8月26日(金)
   原稿はPDFにて提出をお願いいたします。執筆要領は発表申込者へ別途ご
  連絡いたします。また,登壇者の簡単なプロフィールもお願いいたします。
  予稿集は印刷体での配布となります。
  (投稿先: tatsumi{at}cs.k.tsukuba-tech.ac.jp )

 ○懇親会参加の有無(発表以外の参加申込みを含む) 締切:8月19日(金)
  tatsumi{at}cs.k.tsukuba-tech.ac.jp までお願いいたします。

 ○宿泊について
   今回の多値論理フォーラムの宿泊は,下記を推奨ホテルとしております。
      ・ホテルグランド東雲 http://www.hg-shinonome.co.jp/
  宿泊料金は,シングル 5,250円(本館,通常は \6,300円)で,9月16日(金)
  と9月17日(土)の2日間,シングル40部屋分を確保しております。
   (宿泊ホテルの朝食は,別途\1,050円かかります)
  また,推奨宿泊ホテルとフォーラム会場の移動(約5分)はバスの手配済み
  です。
  ※
  リリース期限を開催日1カ月前としていますので,上記ホテルの手配を御依
  頼される方は,tatsumi{at}cs.k.tsukuba-tech.ac.jp までお願いいたします。
  宿泊手配の締切:8月19日(金)

 ○登録費:
   正員:2,500円
   学生:1,000円

 〇懇親会費(予定):
   正員:6,000円
   学生:4,000円

 ○主催:多値論理研究会
    http://mvl.jpn.org/

 ○お問い合わせ先:
   〒305-0821
   茨城県 つくば市 春日4-12-7
   筑波技術大学 保健科学部 情報システム学科
    巽 久行
   電話:029-858-9567 FAX:029-858-9579
   E-mail:tatsumi{at}cs.k.tsukuba-tech.ac.jp

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2. 第24回多値論理とその応用研究会 報告
                       (開催担当幹事:夏井雅典)

  平成23年1月8日(土),9日(日)に,第2種研究会(第24回多値論理とその応用
 研究会)が東北大学 電気通信研究所(宮城県仙台市片平)にて開催され,総勢で
 34名の参加者が集まりました.発表については,多値論理に関連する論理回路
 の設計方法や多値論理の応用事例について計13件の発表が行われ,どの発表に
 ついても30分の割り当てを全て活用した活発な討論が行われ,盛会のうちに
 終了することができました.それぞれの発表者と参加者の皆様に改めてお礼を
 申し上げます.
  なお,次回の第2種研究会(第25回多値論理とその応用研究会)は平成24年1月
 7日(土),8日(日)に宮崎大学(宮崎)にて開催の予定となっております.皆様の
 奮っての参加をお待ちしております.
 (座長 羽生貴弘(東北大学),幹事 夏井雅典(東北大学),本間尚文(東北大学))


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3. 第62回多値論理研究会委員会議事録
                      (庶務担当幹事 永山 忍)


  日 時:平成23年1月9日(日)  12:00-13:30
  場 所:東北大学 電気通信研究所 2号館W棟4F 大会議室
  出席者:弓仲,巽,本間,淡野,穂積,青木,夏井,笹尾,高木,羽生,
      町田,和保(敬称略)
      永山(記) 計13名

 議 事

 [報告事項]
 1.第24回 多値論理とその応用研究会開催状況
   開催担当幹事の夏井先生から開催状況が以下のように報告された.
   ・発表件数:13件(講演時間:25分発表+5分質疑応答)
   ・参加者数:34名

 2.ISMVL2011について
   ISMVL2011プログラム委員の笹尾先生より,
   ・論文投稿件数(60件)
   ・招待講演者(3名:T. Sasao, E. Trillas, I. Niemela)
   ・チュートリアル(2件:Clones, Reversible logic/Quantum computing)
   ・特別セッション(1件を現在調整中)
   ・プログラム委員(ホームページに記載なし)
     J. Astola, R. Dreschler, G. Dueck, H. Gundersen, H. Machida,
     F. Manya, M. Miller, C. Moraga, J. Pantovic, M. Perkowski,
     T. Sasao, R. Stankovic, M. Thornton, B. Yngvar
  について報告があった.現在査読プロセス中だが,論文投稿期日が延長
  されたため,処理が予定より遅れており採否通知が遅れる可能性がある
  旨も報告された.昨年と同じ採択率を目指しているが,回路系のプログ
  ラム委員(査読者)に日本人がいないことが懸念される.

 3.ULSI Workshopについて
   ULSI Workshop Chairの本間先生より,ULSI Workshop 2011の現在の準備
  状況(開催日程の決定:5月22日,論文投稿締切の決定:2月25日,会場の
  確保:ISMVLと同一ホテル,参加費・ランチ無料)について報告され,積極
  的に論文を投稿していただきたい旨の報告があった.また,先方からの要請
  により,多値論理研究会から開催費(US$800程度)の補助を行う旨の報告が
  あった.
   その他に,ULSI Workshop 20回記念として,招待講演を企画していること
  も報告された.

 4.第33回 多値フォーラム優秀論文発表賞・奨励賞の選定結果
   技術担当幹事の本間先生より,2010年9月に開催された広島での多値論理
  フォーラムの優秀論文発表賞・奨励賞が以下のように選出され,委員会の
  MLでメール審議の結果,承認された旨が報告された.賞状は受賞者全員に
  郵送済み.
   ・優秀論文発表賞:該当者なし(過半数を超える得票が無かったため)
   ・奨励賞:
     「ADCオンチップテスト用ランプ波信号発生回路の設計」
      遠山雄二,小野大騎,和保孝夫(上智大学)

 5.多値論理フォーラム予稿集の電子化およびWebでの公開について
   弓仲委員長より,多値論理フォーラム予稿集(2000年以降)の電子化およ
  びWebでの公開(会員のみ)が,著者の承諾を得て,2001年分を除き(日韓
  共同開催のため除外)無事完了した旨の報告がなされた.


 [審議事項]
 1.第34回(2011年)多値論理フォーラムについて
   開催担当幹事の巽先生より,次回多値論理フォーラムの準備状況について
  報告があり,その内容について審議が行われた.概要は以下のとおり.
   ・会場候補地は,筑波技術大学 春日キャンパスで調整中.
   ・開催日程:2011年9月3日(土)~ 4日(日)
   ・実施の形態は,合宿形式ではないがグランドホテル東雲をメインホテル
    として推奨.懇親会もこのホテルを予定している.また宿泊者が20名を
    超えるとホテルから会場までのバスを手配可能.
   ・多値論理フォーラム・ノートは冊子とする.CDは作成しない.
   ・参加費等は,現在検討中.前回同様,フォーラムごとに正会員,学生,
    名誉会員の参加費を決定することができる.
  審議の結果,以上が承認された.

 2.第35回(2012年)多値論理フォーラム開催候補地について
   弓仲委員長より,2012年夏の多値論理フォーラムの開催について,以下の
  提案があり,ISMVL2013と同じ富山での多値論理フォーラム開催が承認された.
   ・開催候補地:富山
   ・開催担当幹事:高木先生(富山県立大学)
  また,参加費を上げずにISMVL2013と同会場で開催するために,研究会による
  会場費の補助が提案され,承認された.

 3.第25回(2012年1月)多値論理とその応用研究会について
   弓仲委員長より,2012年1月の第2種研究会に関して以下の提案があり,
  承認された.
   ・開催候補地:宮崎
   ・開催担当:宮崎大学 淡野先生
   ・開催日:1月7日(土)~ 8日(日)

 4.ISMVL2013(日本開催)について
   Symposium Chairの和保先生より,ISMVL2013(富山開催)の準備状況に
  ついて報告・提案があり,その内容について審議が行われた.概要は以下の
  とおり.
   ・開催日:2013年5月21日(火)~ 25日(土)
    (参考:ISCAS2013 北京開催 2013年5月26日(日)~ 30日(木))
    レセプション:5月21日夕方
    バンケット:5月23日夜
    エクスカーション:5月23日午後
   ・会場:富山国際会議場(大手町フォーラム)
   ・富山市からの開催支援を受けるためには,ホテルが発行する宿泊証明が
    必要で,そのためには各参加者の宿泊先を事務局で把握する必要がある.
    行動監視と受け取られないよう理由を十分説明した上で,参加者に協力
    して頂きたいと考えている.委員の皆様には是非この趣旨へのご理解を
    頂きたい.
   ・委員会構成
      Symposium Chair:和保先生(上智大学)
      Symposium Vice-Chair:羽生先生(東北大学)
      Program Chair:弓仲先生(群馬大学)
      Local Arrangement Chair:高木先生(富山県立大学)
      Registration and Financial Chair:淡野先生(宮崎大学)
      Publicity Chair:穂積先生(兵庫大学)
      Publication Chair:未定
      Secretary:永山先生(広島市立大学)
      Post-Binary ULSI Workshop Chair:本間先生(東北大学)
      Advisory Committee Chair:亀山先生(東北大学)
   ・予算概要が資料で示された.
   ・ISMVL2011でのプレゼンテーションでは,開催地である富山の魅力を十分
    アピールし,多くの人に参加して頂けるように留意する.
  以上について審議が行われ承認された.今後,上記内容を2011年ISMVL総会で
  提案し,正式承認を得る予定.


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4. ISMVL2011レポート
                   (多値論理研究会委員長:弓仲康史)

 2011年5月23-25日にフィンランドのTuusulaにおいて,第41回多値論理国際会議
(ISMVL2011)が開催された.ヘルシンキの北東30キロ程度に位置する美しい湖畔
の会場Gustavelundにて,65名の参加者(内日本人23名)らにより,招待講演3件
およびチュートリアル講演3件、一般講演46件の活発な討論が行われた.さらに,
東北大学の羽生先生、夏井先生企画のパネルセッション「Low Power Circuits 
Based on MVL」およびArto Salomaa氏に関するReview Talkなど,充実したイベン
トが企画された. 
 また,ISMVL開催前日の5月22日にはULSIワークショップ,ISMVL終了後には
Reed-Mullerワークショップが開催され,それぞれ盛会であった.特にULSIワーク
ショップは開催20周年であり,本ワークショップを最初に立ち上げた東北大学の
亀山先生と5代目Chairを務めた上智大学の和保先生より記念の招待講演が行われ
た.
 次回のISMVLは,2012年5月14-16日にカナダのビクトリアで開催予定である.
なお,プレナリセッションにおいて,ISMVL2013の富山開催が全会一致で承認さ
れた.


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