多値論理研究会

多値論理研究会ニュースNo.79

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      多値論理研究会ニュース

          MMV          VLL
          MMVV        VVLL
          MM VV      VV LL                     No.79  2012年 6月
          MM  VV    VV  LL                     発行責任者: 井口 幸洋
          MM   VV  VV   LL                     編 集 者: 穂積 隆広
       MMMMM    VVVV    LLLL
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掲載事項
  1. 第35回多値論理フォーラム開催案内
  2. 第25回多値論理とその応用研究会報告
  3. 第64回多値論理研究会委員会議事録
  4. ISMVL2012レポート


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1. 第35回多値論理フォーラム開催案内
                                            (開催担当幹事:髙木 昇)

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            第35回多値論理フォーラム  (富山市開催)
                2012年9月15日(土)・16日(日)
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 夏の日差しが緩むころ、都会の喧騒を離れた北陸富山の地で第35回多値論理
フォーラムを開催いたします。会場となる「富山国際会議場」は、富山市の中
心街に位置し来年日本で行われるISMVLの開催地となっております。富山市から
は3,000m級の北アルプスを眺望することができ、日頃の研究成果やアイデアの
発表、あるいは意見交換の場に相応しい会場と思っております。来年のISMVLの
前哨戦という意味合いも込めまして、皆様方からの積極的な論文投稿とご参加
をお待ちしています。

○開催日時: 2012年9月15日(土)・16日(日)

○会場: 富山国際会議場 大手町フォーラム 2階多目的会議室201室
	〒903-0084 富山県富山市大手町1番2号
	URL:http://www.ticc.co.jp/
	アクセスマップ:http://www.ticc.co.jp/access/index.html

○参加・発表申込締切: 8月3日(金)
 参加のみの方は(1)から(5)までの項目を,発表も申し込まれる方はすべての
項目を記載の上,下記申し込み先へお申し込み下さい.
    (1) 氏名
    (2) 所属
    (3) 連絡先(電子メールアドレス,電話番号)
    (4) 参加資格(正員,一般,学生の別)
    (5) 懇親会参加の有無
    (6) 講演題目
    (7) 著者名および著者所属名

○原稿提出締切: 8月24日(金)
 下記URLの執筆要領をご参考の上,原稿作成をお願いします.原稿はword
もしくはpdfで下記申し込み先までメールでお送り下さい.
 多値論理フォーラム原稿執筆要領:http://mvl.jpn.org/forum/35/authorkit.doc

○宿泊について:
 フォーラム会場は富山市中心部に位置するため,会場周辺には多数の宿泊施
設があります.お手数ですが,宿泊ホテルは参加者各位において手配をお願い
致します.

○登録費:正員2,500円,学生1,000円

○懇親会費:正員6,000円,学生:4,000円(予定)

○申し込み先・問い合わせ先:
    髙木 昇
    〒939-0398 富山県射水市黒河5180
    富山県立大学 工学部 知能デザイン工学科
    Tel:0766-56-7500 内線461,Fax:0766-56-8030
    e-mail:takagi{at}pu-toyama.ac.jp


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2. 第25回多値論理とその応用研究会 報告
                                            (開催担当幹事:夏井雅典)

 平成24年1月7日(土),8日(日)に,第2種研究会(第25回多値論理とその応用
研究会)が宮崎観光ホテル東館2階会議室にて開催され,総勢で57名と例年に
無い多数の参加者が集まりました.発表については,多値論理に関連する論理
回路の設計方法や多値論理の応用事例などについて,和保先生のADCに関する
チュートリアル講演を含む計21件の発表が行われ,盛会のうちに終了すること
ができました.ご発表頂いた皆様をはじめとする参加者の皆様方には改めて
御礼申し上げます.
 なお,次回の第2種研究会(第26回多値論理とその応用研究会)は平成25年1月
12日(土),13日(日)に上智大学(東京)にて開催の予定となっております.皆様
の奮ってのご参加をお待ちしております.
          (座長 羽生貴弘(東北大学),幹事 夏井雅典(東北大学),
                                      会場担当幹事 淡野公一(宮崎大学))


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3. 第64回多値論理研究会委員会議事録
                                            (庶務担当幹事:永山  忍)

    日 時:平成24年1月8日(日)  12:50-14:50
    場 所:宮崎観光ホテル 東館2F 会議室
    出席者:井口,本間,荒木,淡野,上浦,中原,夏井,石塚,笹尾,高木,
            畑,羽生,村中,弓仲,和保(敬称略)
            永山(記) 計16名

  議  事

 [報告事項]
  1.多値論理研究会 新委員について
      委員長の井口先生から新委員について以下の通り決定したことが報告された.
        委員長    井口幸洋      委員  青木孝文      委員  長田康敬
        庶務担当  永山忍        委員  植村哲也      委員  中原啓貴
        技術担当  巽久行        委員  上浦尚武      委員  夏井雅典
        技術担当  本間尚文      委員  河口万由香    委員  松本政之
        会計担当  荒木智行      委員  菊池浩明      委員  宮川正弘
        広報担当  穂積隆広      委員  グラントポゴシャン
        会計監事  淡野公一      委員  小橋昌司
                                    (オブザーバおよび敬称は省略)

  2.第25回 多値論理とその応用研究会開催状況
      二種研幹事の夏井先生から開催状況が以下のように報告された.
      ・発表件数:21件(講演時間:20分発表+5分質疑応答)
      ・参加者数:57名

  3.ULSIWS2012について
      ULSI Workshop Chairの本間先生より,ULSI Workshop 2012の現在の準備
    状況(開催日:5月13日,特別セッション提案締切:1月13日,論文アブスト
    ラクト投稿締切:2月10日,会場:ISMVLと同一会場,参加費・ランチ無料)
    について報告され,積極的に論文を投稿していただきたい旨の報告があった.

  4.ISMVL2012の投稿状況などについて
      ISMVL2012プログラム委員の弓仲先生より,
        日程:2012年5月14 ~ 16日
        場所:カナダ  ビクトリア(会場は未定)
        論文投稿件数:73件
                  (特別講演を含む.昨年より10件の増加.22カ国からの投稿)
        招待講演者:S. Bates, M. Mosca, H. Machidaの3名
        特別セッション:Prof. Ivo G. Rosenbergの引退特別セッション
        日本人のプログラム委員:
            T. Hanyu, H. Machida, T. Sasao, T. Waho, Y. Yuminaka
    について報告があった.現在査読プロセス中で,当初の予定通り2月1日に
    採否通知が送られる予定.予定通り採否通知ができるよう,査読者の皆様は
    期日内の査読をお願いします.

  5.第34回多値論理フォーラム優秀発表賞・奨励賞の選定結果報告
      技術担当幹事の巽先生(永山が代理で報告)より,2011年9月に開催され
    た筑波での多値論理フォーラムの優秀論文発表賞・奨励賞が以下のように
    選出され,委員会のMLでメール審議の結果,承認された旨が報告された.
    賞状は二種研懇親会にて授与.
      ・優秀論文発表賞:該当者なし(過半数を超える得票が無かったため)
      ・奨励賞:
        「多値パルス位置変調を用いた2次元情報表現に基づく高速信号伝送方式」
          奥井正明,弓仲康史(群馬大学)

  6.その他
      特になし.

 [審議事項]
  1.第35回(2012年9月) 多値論理フォーラムについて
      開催担当幹事の高木先生より,次回多値論理フォーラムの準備状況について
    最終報告があり,その内容について審議が行われた.概要は以下のとおり.
      ・会場:富山国際会議場 大手町フォーラム 2F多目的会議室201
      ・開催日程:2012年 9月15日(土)~ 16日(日)
      ・参加・発表申込締切:2012年8月3日(金)
      ・原稿提出締切:2012年8月24日(金)
      ・参加費:正員 2,500円,学生 1,000円
      ・懇親会費:正員 6,000円,学生 4,000円(予定)
    審議の結果,以上が承認され,上記の内容で開催されることとなった.

  2.第36回(2013年夏) 多値論理フォーラム開催候補地について
      井口委員長より,2013年夏の多値論理フォーラムの開催について,以下の
    提案があり,承認された.
      ・開催候補地:兵庫
      ・開催担当幹事:上浦尚武(兵庫県立大学)

  3.第26回(2013年1月) 多値論理とその応用研究会について
      井口委員長より,2013年1月の第2種研究会に関して以下の提案があり,
    承認された.
      ・開催候補地:東京(上智大学)
      ・開催担当:和保孝夫
      ・開催候補日:1月12日(土),13日(日)
    なお,第27回の開催候補地についても議論があり,現時点では広島(荒木先生
    担当)が有力であることが報告された.

  4.多値論理とその応用研究会の新座長候補について
      現二種研座長の羽生先生より,新座長および新幹事の候補として以下の
    二名が推薦され,承認された.
      ・新座長:荒木智行(広島工業大学)
      ・新幹事:永山 忍(広島市立大学)

  5.ISMVL2013(日本開催)について(兼ISMVL2013第2回実行委員会)
    5.1 概要報告,実行委員会の構成
      ISMVL2013実行委員長の和保先生より,ISMVL2013の概要および実行委員会
    の構成に関して以下の提案があり,承認された.
      ・開催地:富山市 富山国際会議場 大手町フォーラム
      ・開催日程:2013年5月21日(火)~ 5月25日(土)
          ULSIワークショップ:  5月21日(火)
          レセプション:        5月21日(火)夕方
            (富山国際会議場ホワイエにて)
          エクスカーション:    5月23日(木)午後
            (世界遺産 五箇山,手漉き和紙会館または瑞龍寺へ)
          バンケット:          5月23日(木)夜
            (ANAクラウンプラザホテルにて)
          RMワークショップ:    5月25日(土)
        (参考:ISCAS2013北京開催 2013年5月26日~ 5月30日)
      ・実行委員会の構成
          Symposium Chair:
            Takao Waho (Sophia University)
          Symposium Vice-Chair:
            Takahiro Hanyu (Tohoku University)
          Secretary:
            Shinobu Nagayama (Hiroshima City University)
          Program Chair:
            Yasushi Yuminaka (Gunma University)
          Local Arrangement Chair:
            Noboru Takagi (Toyama Prefectural University)
          Registration and Financial Chair:
            Koithi Tanno (University of Miyazaki)
          Publicity Chair:
            Takahiro Hozumi (Hyogo University)
          Publication Chair:
            Yukihiro Iguchi (Meiji University)
          Post-Binary ULSI Workshop Chair:
            Naofumi Homma (Tohoku University)
          Advisory Committee Chair:
            Michitaka Kameyama (Tohoku University)
          Members of Executive Committee:
            Takafumi Aoki (Tohoku University)
            Tomoyuki Araki (Hiroshima Institute of Technology)
            Naotake Kamiura (University of Hyogo)
            Mayuka Kawaguchi (Hokkaido University)
            Hiroaki Kikuchi (Tokai University)
            Syoji Kobashi (University of Hyogo)
            Masayuki Matsumoto (Toyo University)
            Hiroki Nakahara (Kagoshima University)
            Yasutaka Nagata (University of the Ryukyus)
            Masanori Natsui (Tohoku University)
            Grant R. Pogosyan (International Christian University)
            Hisayuki Tatsumi (Tsukuba University of Technology)
            Tetsuya Uemura (Hokkaido University)
          Members of Advisory Committee:
            Yutaka Hata (University of Hyogo)
            Okihiro Ishizuka (University of Miyazaki)
            Hajime Machida (International Christian University)
            Masao Mukaidono (Meiji University)
            Noriaki Muranaka (Kansai University)
            Kyoichi Nakashima (Toyama University of International Studies)
            Tsutomu Sasao (Kyushu Institute of Technology)

    5.2 プログラム構成(招待講演,チュートリアル,パネルセッションなど)
      Program Chairの弓仲先生より,ISMVL2013のプログラム構成に関して以下の
    提案があり,承認された.
      ・スケジュール案について:招待講演(50分)4件,一般講演(20分+5分)
        50件を想定.
      ・プログラム委員について:町田先生,笹尾先生,荒木先生,河口先生,
        上浦先生,夏井先生,海外を含めあと数名の追加予定.
      ・特別セッションについて:「Medical and Wellness Technology」を企画中.
      ・招待講演について:論理・代数,デバイス・回路,システム・応用の各
        分野から1~2名,計4名の招待講演を予定.
      ・論文投稿システムについて:ISMVL2012より導入されるWeb投稿システム
        EasyChairを使用する予定.
      ・論文誌の特集号について:IEICE英文論文誌Dでの小特集号(2014年夏)を予定.
        その他にも,通常通りMVLJの特集号やMedical関係での特集号も予定され
        ている.また,今後の予定については,以下の通り報告された.
      ・2012/5 ISMVL2012にてCFP配布,招待講演者確定
      ・2012/9より例年通りの投稿期限で論文募集開始

    5.3 会場の準備状況
      Local Arrangement Chairの高木先生より,会場の準備状況に加え,会場
    費や宿泊費の支援金に関する報告があった.

    5.4 各チェアの今後の行動計画について
      (1)  Registration and Financial Chairの淡野先生より,ISMVL2013での会
           計の費目案および概算の報告があった.今後の活動計画は以下の通り.
           ・業者と連絡をとり,何をどこまで担当してもらえるかの確認
           ・業者とのRegistrationの手順とデータ引渡し方法等についての打合せ
           ・IEEEとの連絡
           ・未決定費目の決定
      (2)  Publicity Chair(代理の和保先生)より,今後の広報活動計画につ
           いて以下の通り報告があった.
           ・1月~3月:必要な情報(CFP関連,会場周辺情報,写真素材等)の収集
           ・その後,ウェブページ原案作成と確認依頼
           ・ISMVL2012終了後,http://www.mvl.jpn.org/ISMVL2013にて作成した
             ウェブページの公開開始予定
           ・講演プログラムやホテル情報などは公開後随時更新
      (3)  Publication Chairの井口先生より,今後の活動計画について以下の通り
           報告があった.
           ・沖縄開催同様,プロシーディングスの紙での配布は行わず,CDかUSB
             での配布とする.ただし,会場での閲覧用に,各セッションごとに
             印刷したものを用意する予定.50部程度あれば十分.
           ・CDとUSBは価格を調べた上でいずれかに決定.
           ・IEEEへのデータ提出方法などの詳細について今後調査する予定.
      (4)  Post-Binary ULSI Workshop Chairの本間先生より,例年同様,ISMVLの
           採否通知が送られる時期に発表申込締切を設定し,発表を募集する予定
           であることが報告された.また,ISMVLとULSIWS双方の参加者(主に学生)
           の増加を目的として,ULSIWSでポスターセッションを行ってはどうか?
           という提案があり,今後検討することになった.提案の概要は以下の通り.
           ・ULSIWSでポスター発表を募集し,発表原稿はULSIWSの冊子に掲載
           ・ULSIWSのセッションでポスターの概要を口頭発表(各数分程度)
           ・ISMVLのレセプションなどでポスター発表

    5.5 その他
      ・RMワークショップ担当の笹尾先生から,RMワークショップへの参加登録を
        ISMVLの参加登録と同時に(同じウェブページで)出来るようにして欲しい
        との要望があり,承認された.
      ・学会終了後に参加登録料の内訳に関する問い合わせが会計担当に殺到する
        ため,参加登録料の内訳を記載した日本語ページを予め作成しておくことが
        提案され,承認された.

  6.その他
    ・石塚先生より,過去のISMVL日本開催および多値論理フォーラム・二種研の資料が
      大量に余っていることが報告され,今後どうすべきかについて議論された.その
      結果,ISMVLの資料はISMVL2013(富山)で販売し,多値論理フォーラム・二種研
      の資料は電子化してホームページにアップロードした後,処分することで合意が
      得られた.
    ・会計担当の荒木先生より,会計監査処理の簡略化のために,領収書がなくても
      クレジットカードの利用履歴などで支払いが確認できれば,処理を認めて欲しい
      という提案があり,承認された.


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4. ISMVL2012レポート
                                          (MVL-TC Vice-Chair:弓仲康史)

 2012年5月14-16日にカナダのヴィクトリアにおいて、第42回多値論理国際会議
(ISMVL2012)が開催された。ヴィクトリアでの開催は1991年以来21年振りであり、
インナーハーバーに面した州議事堂など美しい街並みを参加者76名(内日本人21
名)が満喫し、招待講演2件、一般講演59件およびパネルセッション等、活発な
討論が行われた。
 初日のオープニングの後、東北大学の羽生先生、夏井先生企画によるパネルセッ
ション「Upcoming Advances in MVL」が開催され、代数、論理、デバイス、回路、
システム等の観点から、若手MVL研究者5名(日本からは東北大学本間先生、広島
市立大学の永山先生がパネラーとして参加)による多値論理の将来像に関して白
熱した議論がなされた。
 招待講演として、ウォータールー大学のMosca教授による量子コンピューティン
グ、および、Rosenberg先生の77歳を記念した特別セッションが開催された。特別
セッションにおける招待講演において、町田先生が「Honouring Ivo G. Rosenberg: 
His Contributions to ISMVL」と題し、Rosenberg先生の膨大な研究成果をわかり
やすくまとめられ発表された。
 2日目の夜に開催されたバンケットにおいて、K.C.Smith先生の80歳の誕生パー
ティが行われたのと共に、今年度からSmith先生が若手の回路技術者の奨励を目的
として作られた「Kenneth C. Smith Early Career Award for Microelectronics 
Research」賞が東北大学の夏井先生に授与された。
 次回のISMVLは、2013年5月22-24日に富山(富山市国際会議場)で開催される。
日本で開催された最初のISMVL(1983年京都)以来、日本開催30周年の節目となる
よう、積極的な論文投稿をお願いしたい。論文投稿〆切等の詳細はWebページ 
http://mvl.jpn.org/ISMVL2013/ に掲載している。また、ISMVL2014はドイツの
ブレーメンで開催予定である。